■第9章 壮年・実年
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▼中 扉
【壮年・実年】 この章の目次
・厄年(厄よけ)
・定年
・敬老の日
・年祝い(赤いちゃんちゃんこ)−p185-
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・ 厄 年
厄年(やくどし)は病気や災難がおこる年だとして、「忌(い)
みつつしむ必要がある」年齢だそうです。これは平安時代、陰陽(お
んみょう)家がいい出したものが、公家の間で流行していたという。
庶民はいつも身分の高い者の真似をしたがるもの。厄年を忌みつつ
しむこの風習がいつか一般に広まっていきました。
いくつが厄年かについては時代によって変わるらしく、室町時代
の「拾芥抄」には13・25・37・49・61・85・99歳を
厄年としています。この時代は男性、女性とも同じだったという。
厄年は、男性は25歳、42歳および、末尾に2・5・8のつく
年はみんな厄年だという。また女性では19歳、33歳および末尾
に3・7・9のつく年はみんな厄年だといいますから、毎年家族の
誰かは厄年になってしまいます。
この数ある厄年のなかでも男の42歳、女の33歳は「本厄」だ
という。その根拠はナント、死に(四二)、さんざん(三三)の語
呂合わせからきたものといいからまいっちゃいます。
日本の農村には一生に幾度かの節目となる年祝いがあります。そ
の節目を機会として「役年」として村の氏神祭りなどの神役をにな
う時、特別の物忌みが必要なこともあって厄年の概念ができあがっ
たのではないかということです。
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・厄よけ
厄年には厄除けのお祓いをする人が多い。男性は25・42・6 |
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・定 年
サラリーマンには定年があります。企業は定年という制度で年を |
−p188−
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・敬老の日(9月)
9月の第3月曜は「敬老の日」です。長い間、社会に尽くしたお |
−p189−
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・年祝い
年祝いは、本来は厄年と一連のもので、厄落としや呪法の意味を |
−p190−
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半寿=81歳。半の字を分解すると八十一になります。これは熊 |
−p191−
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・赤いちゃんちゃんこ
60歳になると「還暦」になったといわれ、そのお祝いには、赤 |
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(第9章「壮年・実年」終わり)
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