第4章 成人・就職

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【成人・就職】この章の目次
 ・成人(成人式、選挙権、酒、たばこ)
 ・就職(会社、株式会社、社長、会社の部門
    名刺、給料、ボーナス)

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▼成 人

 

 成人とは、青年期につづいて心身の発達を終え、一人前になった
者と「広辞苑」に出ています。



 日本では男女とも「満20年をもって青年とす」と民法3条に定

めてあり、1月中旬の成人の日には自治体などが中心になって成人

式を行います。年齢の計算については生まれた日も入るので20歳

の誕生日前日の午後12時に成年になると定められています。



 20歳になると、法律上、一人前の大人として扱われ、親権者の

同意なしにさまざまな法律行為ができるようになれます。そしてい

ままで「未成年飲酒禁止法」、「未成年喫煙禁止法」で禁止されてい

た飲酒・喫煙もできるようなります。



 また「競馬法28条」により、競馬の馬券が買えます。ただ20歳

以上といえども「学生・生徒」の場合は禁止されています。もちろ

ん「公職選挙法9条」により、選挙権ももてるようになり投票でき

るのはご存じのとおりです。



 例外として、天皇、皇太子、皇太孫は満18歳で成年になるのだ

そうです(「皇室典範」によります)。一般人も未成年であっても結

婚すれば、選挙以外は成年者に達したと同じ義務、責任が生じるこ

とになっているそうです。

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・成人式

 毎年1月中旬の成人の日には自治体などが中心になって成人式を行

い、過去1年間に満20歳になった青年男女を招待していろいろな記念

行事を開きます。



 成人の日は1948年に法律で「1月15日は、おとなになったことを自

覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と定められました。その

後2000年に制定されたハッピーマンデー法に基づいて1月の第2月曜

日に変更されています。



 成人式は紀元前200年ごろの中国ですでに行ったといいます。司馬

遷(しばせん)の「史記」に出てくるそうです。



 最初、成人の日を1月15日にしたのは、この日が小正月であり、かつ

ては元服の儀が小正月に行われていたことによるとされています。日本

でもムカシから成人を祝いました。男は元服(げんぷく)、褌(へこ)祝いと

いい、13〜16歳に、子どもの髪型をやめさせ、冠をかぶり、おとなの帯を

しめさせました。飛鳥時代に始まった行事だといいます。女は平安時代

から裳着(もぎ)、髪あげの儀式を行い、成人を祝いました。

−p69−

 

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・選挙権

 

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・選挙権
文章んが
 満20歳の成人になると選挙権が与えられます。「公職選挙法」第九条

には「@日本国民で年齢満二〇年以上の者は、衆議院議員及び参議院

議員の選挙権を有する。A日本国民たる満二〇年以上の者で引き続き

三か月以上市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共

団体の議会の議員及び長の選挙権を有する、うんぬん」とあります。



 しかし禁治産者や禁固刑以上で受刑中の人、刑の執行猶予中の人な

どは選挙権は与えられません。



 どこの国でも20世紀になるまでは、財産や資格、納税額、性別などで

選挙権を厳しく制限する制限選挙制をとっていたといいます。日本でも

大正14(1925)年になり、やっと男性だけでもみんなが投票できる普通

選挙制を採用。昭和20年になってようやく男女平等普通選挙が採用さ

れ、女性も投票できるようになりました。



 ところで選挙権とは一般には公務員を選定できる権利と事典にありま

す。また「日本国憲法第一五条」には「公務員を選定し、及びこれを罷免

することは、国民固有の権利である」とあります。しかしここでいう公務員と

は中央・地方の諸官庁の公務員をさすものではなく、国会議員・地方議

会の議員・知事・市町村長のことだときたもんだ。



 税金の無駄づかいや天下り、自分たちばかりのための制度を作ってい

る悪徳官僚を辞めされられないんだと。ザンネン。

 

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・酒

 

 成人になると晴れて酒やビールも飲めるようになります。未成年者は、

大正11年の法律第20号の「未成年者飲酒禁止法」で禁止されていま

す。そして飲酒をとめなかった親や監督者、また未成年が飲むとわかっ

ているのに売った酒屋さんも罰せられることになります。



 酒類とは酒税法上では、清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、果実

酒類、ウイスキー類、スピリッツ類、リキュール類、雑酒の10酒類に分か

れています。また学術上では、醸造酒、蒸留酒、混成酒、合成酒に大き

く分類されます。



 よく話題になるアルコール中毒という言葉は、いまはアルコール依存症

というようになり、急性中毒としてアルコール酩酊の意味をいう急性アルコ

ール中毒の言葉を使うそうです。



 この急性アルコール中毒とは、お酒を飲んだことによって起こる不適応

行動、神経学的身体微候、心理的変化をいうのだとか。社交的飲酒の範

囲である軽い変化は含めないという。つまり、判断力低下による暴行・わ

いせつなど(不適応行動)、また舌のもつれ・歩行障害など(身体微候)、

気分の変化・多弁・注意力の減弱など(心理的変化)をいうそうです。この

状態を酩酊と呼んでいます。



 この酩酊をさらに「普通酩酊」と「異常酩酊」に区別します。普通酩酊は

酔っぱらってもしばらくすると寝てしまうような酔い方です。一方、異常酩

酊は言動が周囲の状況に合わず、何をいっているのか分からない状態

です。その変化が量的なものなら「複雑酩酊」といい、変化が質的なら

「病的酩酊」というそうです。病的酩酊の時は「せん妄またはもうろう状態

など意識障害をともなう」………。なんだか酒飲むの嫌になっちゃったな

あ。

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・たばこ

 

 たばこも未成年のうちは1900(明治33)年の「未成年者喫煙禁止法」

法律第33号で禁止されています。親や店のひとの罰則も酒と同じです。



 たばこはその用い方から喫みたばこ、かみたばこ、嗅(か)ぎたばこに

大別。このうち一番多く用いられているのは喫みたばこでその形からさら

に紙巻たばこ、葉巻たばこ、刻みたばこ、その他に分類されています。



 紙巻きたばこが肺ガンの原因になるという論文がイギリスで発表された

のは1928年。その後アメリカの癌協会の警告、アメリカ公衆衛生総監報

告書、1970年WHO(世界保健機構)の総会でもこの問題を取り上げ、

喫煙の注意を喚起するよう世界に通知しました。



 その前1965年アメリカでは、紙巻きたばこの包装に健康に対する注

意をうながす表示が義務づけられました。1971年、日本でも遅ればせな

がら当時の日本専売公社が紙巻きたばこの煙中のニコチンとタールの含

有量を公表、包装に「健康のため吸い過ぎに注意しましょう」の表示をし

ました。



 たばこの煙の中には、数千種類の化学物質と、発ガン性物質40種類

も含んでいるといいます。それは喫煙者が吸い込む煙(主流煙)だけでな

く、火のついたたばこの先から出る煙(副流煙)、他人が吸った「たばこ」

の煙を吸わされる(受動喫煙)でも有害だという。むしろたばこを吸う人

は、たばこの内部やフィルターを通過するのでまわりの人より害が少ない

というから皮肉です。



 そもそもたばこ南米原産のナス科タバコ属の多年草。はじめマルバタ

バコという種類栽培され、メキシコ、北アメリカ、カナダ南部に伝播。その

後いまのたばこに加工されるタバコが成立し、マルバタバコにとってかわ

ります。これが南米両アメリカ大陸に広がり、コロンブスが1492年、新大

陸を発見した時は、南北アメリカの9割以上の地域で栽培、喫煙の風習

があったというから恐ろしい。



 そのコロンブスがアメリカから持ち帰って以来、またたく間に世界中に

広まっていきました。日本には1543(天文12)年、ポルトガル人が伝えた

とされています。

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・就職 職業

 

 高校や大学を卒業し就職戦線のきびしい難間を突破、いよいよ社会

人としてスタートです。産業の分類として農林漁業を第1次産業、鉱業・

建設・製造業を第2次産業、販売・金融サービス業などは第3次産業で

す。



 単に職に就くといっても、職業の種類はさまざまあります。大正9年に

日本の第1回国勢調査に申告し、整理された数だけでも35000種もあっ

たそうです。いまは放送映像、IT産業関係などなどが加わって、その数

限りなく増えています。



 職業は、大分類・中分類・小分類に分類され、それは国勢調査などで

調べるのだそうです。



 資料は少し古いですが1980年の国税調査での大分類は、専門的・

技術的職業5566万5千人、管理的職業270万1千人、事務従事者960

万4千人、販売従事者785万4千人、農林漁業599万6千人、採掘作業

者7万1千人、運輸・通信241万人、技能工・生産工程作業者・労務作業

者1720万5千人、保安職業従事者77万人、サービス職業従事者389

万1千人だったそうです。

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・会 社

 

 会社は法人といわれるように法律上で人格を与えられている法の人、

法律上の人という意味だそうです。だから会社にはいろいろな権利や義

務があり、人格まで持っているという。法人の食べ物は利益です。利益が

なければ生きていけず、やがて栄養失調になり倒産します。会社の頭は

取締役で、体は従業員、血液は金、神経は組織の情報伝達、子会社と

いう子どもまでできます。



 これではまるで人間とそっくりです。人間と違うところは法人は倒産しな

いかぎり死なないこと、身体生命などの権利や相続権など身分上の権利

をもたないことなどです。考えてみれば会社なんてバケモノです。会社は

営利を目的とする社団法人です。



 会社には有限会社・合名会社・合資会社もありますが、06年5月から

会社法制の大幅な見直しが行われ、有限会社は株式会社として統合、

合名会社・合資会社は1人合名会社、法人無限責任社員の導入で、設

立や存続が容易になったそうです。また、合名会社・合資会社から株式

会社への組織変更もできるようになりました。



 ところで、会社が含まれている社団法人は、一定の目的のために集合

した人間の集団(社団)であり、法人格を認められたものと事典にありま

す。法人格の基礎を団体(社団)においているという。社団法人には公益

社団法人・利益社団法人(会社)・中間的社団法人をいい、一般に社団

法人といえば公益社団法人を指すそうです。



 これに対して財団法人があります。一定の目的のために提供された財

産(財団)を運営するためにつくられた法人。法人格の基礎がこの財産に

おかれているところが社団法人と違うところ。



 財団法人については公益を目的にする公益社団法人と、営利を目的

とする営利財団法人が考えられるようですが、営利財団法人はその性質

上不向きであるため、民法はもっぱら公益財団について規定してあるそう

です。



 そのうち重要ないくつか、学校法人・社会福祉法人・医療法人・宗教法

人などは特別法で規定されているのだそうです。

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・株式会社

 

 株式会社とは、株式を発行して事業資金を集め、それを元手に活動

し、利益をあげることを目的とした会社。出資者は株主です。つまり株式

会社は株主で構成された会社です。



 ではなぜ会社組織にするのでしょうか。会社組織にすると取引上のメリ

ットと税法上のメリットのふたつのメリットがあります。取引上のメリットは、

銀行から資金を借り入れたり、官庁や大企業に製品の納入をしたりする

際、取引相手先にとって、こちらが会社組織である方がずっと信頼性は

高くなります。



 税法上のメリットは、個人企業の場合、所得が増加すればする程累進

課税が適用されますが、法人にした場合800万円を超える部分について

は、税額は一律34.5%となり、営業利益が多い企業では、会社組織の

方が税金対策上は有利です。



 株式会社の設立方法には「発起設立」と「募集設立」の2つの方法があ

ります。発起設立は、家族や友人などが資本金を出し合って、会社設立

の際に発行する株式のすべてを引き受ける方法。なお、発起人は1人で

も会社を設立できるそうです。一方、募集設立は、多くの人たちから資金

を集めて設立する方法です。



 会社を設立するには、1:チェックリストの記入 2:類似商号の調査 3

:目的の適格性の相談 4:払込金融機関の確保 5:発起人会議事録

 6:定款の作成 7:定款の認証 8:株式払込 9:取締役会 10:

取締役、監査役の調査 11:登記申請 12:補正の確認 13:謄本印

鑑証明書の交付申請 14:金融機関での払戻等 15:税務署等への

届け 16:許認可申請について……と進めていくのだそうです。



(かつては発起人は7人必要でしたが、05年6月29日、第162回国会で

会社法(新会社法)が成立し、06年5月1日から施行され、資本金は1円

から、また1人でも設立できるようになったそうです)

 

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・社 長

 

 会社で一番エライのはもちろん社長です。それに副社長、専務取締

役、肩書きのつかないヒラの取締役とつづきます。ここまでが経営者・会

社役員で、ここから下は会社に雇われている従業員です。



 商法という法律により、取締役を3人以上決め、その中から代表取締役

を選びます。代表取締役は1人とはとは限らず、2人でも3人でもいいの

だそうです。しかしそれではどの人が代表で一番エライのかわからなくな

るので、序列をはっきりさせるため社長、専務、常務などの地位をつくっ

たのだそうです。



 代表取締役とは、商法上の株式会社(商法165条以下)において業務

を執行、対外的に会社を代表する権限をもつ取締役のこと。このような重

要なものなので、商法には「取締役になることができない人」という欠格事

由が定められているのだそうです(商法254条の2)。



 その主なものをあげると「破産の宣告を受け復権していない者」、「特

定の刑に処せられその執行を終わった日等から2年を経過していない

者」などで、このような状況の人は、取締役または代表取締役になること

ができないのだそうです。

−p76−

 

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・会社の部門

 

 入社試験に合格して、入社が決まると辞令が交付されます。「営業部

第三営業課勤務を命ず」などというアレです。大きな会社になると組織も

複雑になり総務、人事、庶務、労務、財務、経理、企画、販売などいろい

ろな課や部があって、部外者にはワケがわからないくらいです。



 会社の組織は大きく分けると、物をつくる製造業・物を売る商業・労役

を提供するサービス業の3つに分かれます。この部門は会社の主要な受

け持つ部門であり「直接部門」と考えるのだそうです。その他の部門は

「間接部門」になります。間接部門は、総務・庶務・人事・労務・経理・財

務・企画・研究所・病院などだという。



 直接部門は直接第一線に出る前線部隊。この部門が動かなければ売

り上げも上がらなければ利益も生まれません。また間接部門はそれ自

体、直接には利益を生むわけではありませんが、その働きによって直接

部門が効率よく動けるわけです。

 こういう会社の組織部門に、ヒト・モノ・カネがそれぞれに配分され、組

み合わされて会社は仕事ができるという分けなのだそうです。

−p77−

 

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・名 刺

 

 勤務する部署がきまると名刺を作って関係者に自分の名前を覚えても

らいます。



名刺がこの世にあらわれたのは16世紀のドイツというから、かなり古い時

代です。1560年、ベネチアにいたドイツの留学生が帰国するとき、世話

になった教授たちを訪問しました。その時、留守だった家には自分の名

前を書いた紙きれを置いてきたという。これが名刺の代わりになっていた

というのです。当時、留守のお宅には名刺を置いて帰る風習があったの

だろうというのですが、ホントかいな。



  名刺が社交につかわれだしたのはフランスのルイ14世のころだそう

です。その後、名刺に街の風景画を入れたり、19世紀には写真を印刷

するようになります。フランスのデスディリという人はその特許をとったとい

います。



 さて、日本で最初に名刺を使ったのは新見豊前守正興という人。この

人は、1860年(万廷元)幕府からアメリカに派遣された使節だそうです。

村垣範正、小栗忠順らと米艦で出航、米大統領ブカナンと会見し条約批

准書を交換します。当時、大小の刀をさしたチョンマゲ姿が、「あいやそ

れがしは…」と名刺を使っていたとは愉快ですネ。

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・給 料

 

 だれでも初給料はうれしいものです。はじめて自分で稼いだお金、両

親にプレゼントをする人もいるでしょう。江戸時代、武士は農民から年貢

をとりたて、年一回の扶持(ふち)として米を支給されました。その米を売

買業者の「札差し」に売って生活にあてていました。給料の「現物支給」

だったのですね。



 しかし、明治になると役人や軍人、学校の先生も「食い扶持」を給料と

いうお金でもらうようになります。そして農民もお金で税金を納めるように

なっていきます。



 その後、日本が工業国として発展するにつれ、給料で生活するサラリ

ーマンが増えていったのであります。いまは世の中サラリーマン社会。か

つてなんとかいう総理大臣は「人生いろいろ」などとおっしゃいましたよう

に、われわれ独立業は社会の隅で細々とくらしています。



 さて、給料といえばいまはふつう銀行振り込みが利用されています。給

料を金融機関に振り込もうとするアイデアは戦前からもありました。これを

採用した第1号は当時の大蔵省のお役人です。



 1941年(昭和16)の5月21日の月給日からだといいます。第2次大戦

に突入する7ヶ月前で、戦時態勢下での「百三十五億貯蓄強化週間」の

提唱・堆進役の同省がまず自分の所から率先して実施したものだそうで

す。



 ただし、テストケースとして月収150円以上の高等官240人にしぼり、

給与の30%を本人の指定する郵便局か銀行に振り込みました。その総

額は目標の130億には問題にならない1万4128円。次の日の新聞には

「給料袋がやけに軽くなって心細い」との感想の記事が載っています。し

かしこの案もいつの間に立ち消えになってしまったという。



 戦後も1975(昭和50)年になり、今度は全国銀行協会が10月20日を

期し実施と発表しました。これ以前にも銀行の本支店問のオンラインが整

った時あたりから個々の企業では振り込みが行われてはいましたが、労

働基準法のなかの「賃金は通貨で……」という項目がネックになり普及し

ていませんでした。しかし通帳も通貨の一部とする拡大解釈が生まれや

っと制度化したものだそうです。

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・ボーナス

 

 ボーナスは、「広辞苑」には@割増金。株式の特別配当金。A賞与。

特別手当。期末手当と出ています。@の方は奥さま方が、ダンナにかく

れてこっそり儲ける「株遊び」のこと。こちらでいうボーナスは、あくまで額

に汗(するのはもう古い??)して貰う、Aの方でまいります。



 もともとボーナスとは「良いもの」という意味のラテン語だという。ごもっと

も,貰って悪いはずはありません。以前は賞与といい、会社が儲かった時

とか.生産能率をあげた時などに支給されたもの。一段とありがたかった

ワケであります。



 さて日本でのボーナスの最初は1876年(明治9)、三菱商会が歳末賞

与を給与の約1ヶ月分を出したのが最初だとか。三菱商会とは岩崎弥太

郎が創立した三菱財閥のもとであります。



 当時、海運界を独占していた三菱商会は、儲かって儲って…。それで

は社員にも利益の再配分をしようとこの年からボーナス制度を設置したも

の。



 しかし、いまは年末、期末の手当としての意味になってしまいました。

ボケでもなんでもナスだナスだと大騒ぎです。

−p80−

 

 

(第4章「成人・就職」終わり)

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