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CD本【新・山の神々いらすと紀行】(06)
とよだ 時(とよた時)

(イラスト本ではありません)

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▼夜叉神峠の夜叉の神

【略文】
昔、このあたりに荒ぶる神がすんでいたという。この神は半神半鬼
で、悪疫、洪水、暴風雨を使う恐ろしい夜叉神。困った里人は峠に
石祠を建て祭り上げて封じ込めてしまいました。以来、たたりはピ
タリとやみ、豊作の神、縁結びの神として親しまれるようになった
という。
・山梨県南アルプス市芦安(旧山梨県中巨摩郡芦安村)

▼夜叉神峠の夜叉の神


【本文】

 南アルプス入口の夜叉神峠は白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)

の眺めがすばらしい。昔、桃ノ木鉱泉のそばを流れる水出川(いま

の御勅使川・みだいがわ)の源に荒ぶる神・夜叉神が棲んでいたと

いいます。



 夜叉は神通力を自由にあやつる半神半鬼で、悪疫、洪水、暴風雨

を使って暴れまわるという恐ろしい神。ほとほと困った里人は水出

川を見おろせる峠に石祠を建て祭り上げて封じ込めました。



 以来、夜叉神のたたりはピタリとやみ、豊作の神、縁結びの神と

して親しまれるようになったという。



 8月はじめ、夜叉神峠小屋の前はヤナギランがまっ盛り。花の中

で写真を撮りっこしている人もいます。汗をふいてから、早速夜叉

神のホコラを探します。



 あった、あった。中には木のお札がまつられ、誰があげたかサイ

銭の前に山の神とならんで建っています。夏の夕日を背中にスケッ

チしている陰がながくのびていました。



 帰り、甲府の駅の売店で夜叉神の民芸品をみつけました。さっそ

く買い求め、居間に飾ってありますが、なにかご利益があるのでし

ょうか(その欲張った考えが間違い)。



▼夜叉神峠【データ】
▼【所在地】
・山梨県南アルプス市芦安(旧山梨県中巨摩郡芦安村)。中央本線
韮崎駅の南西12キロ。JR中央本線甲府駅からバス、夜叉神峠入口
から歩いて1時間15分で夜叉神峠。
▼【位置】
・夜叉神峠:北緯35度38分14.8秒、東経138度20分11.6秒)
▼【地図】
・2万5千分の1地形図「夜叉神峠(甲府)」


▼【参考】
・「夜叉神峠の由来」夜叉神峠小屋パンフ 所蔵
・『甲斐国志』(松平定能(まさ)編集)1814(文化11年):(『大日
本地誌大系』(雄山閣)1973年(昭和48)
・『角川日本地名大辞典19・山梨県』磯貝正義ほか編(角川書店)1
984年(昭和59)



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【とよだ 時】 山と田園風物漫画
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 (主に画文著作で活動)
【ゆ-もぁ-と】事務所
山のはがき画の会
from 20/10/2000


 

 

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