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山里の伝承【ふるさと祭事記】(06)
【とよだ 時】

 (イラスト本ではありません)

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▼むら里の風習「恵方巻きにかわった?豆まき」

【略文】
最近は豆まきの声も聞こえなくなり、「恵方巻き」があまり、その
損失がニュースになったりしています。そもそも節分の夜豆をまい
て鬼を追い払う行事は室町時代からすでにあったという。年と年と
の境に降りてくる年神サマについてくる精霊がいるという。その精
霊たちへの供物を豆まきの形にしたのだともいわれています。

▼むら里の風習「恵方巻きにかわった?豆まき」

【本文】
 けさ起きてみたら玄関のヒイラギに鬼がかかっていました。皆さ
んは夕べ豆まきをしましたか。最近は「福はうち、鬼は外ォ」の声
もすっかり聞こえなくなりました。それにかわって「恵方巻き」な
どという、得体の知れない風習がまかり通り、白髪頭の年寄りまで
が海苔巻きを口にくわえて写真に写っています。やっと気づいたか
近頃はあまった海苔巻きの処分で、いくらいくらの損失だと、ニュ
ースになったりしています。さぞかしオニも笑っているでしょう。

 そもそも節分の夜豆をまいて鬼を追い払う行事は室町時代からす
でにあったそうです。年と年との境(大晦日から正月)には祭りを
うけるため、年神サマがおりてきます。ところが年神にゾロゾロつ
いてくる精霊がいるというのです。その精霊たちへの供物を豆まき
の形にしたのだともいわれています。

 また昔の暦では、節分は正月と重なることがよくありました。そ
のため豆まきの行事が、大みそかに行われていた追儺(ついな=鬼
やらい)の行事とあわさり、「節分には悪い鬼がやってくるので、
豆をまいて追い払おう」ということになります。

 豆まきは京都では室町時代にはじまり、、『花営三代記』(かえい
さんだいき)(室町幕府の記録)の「応永二十八年(1421)正月八
日の条」に、同日節分で、「勝栗打ち」を行ったとあり、『看聞御記』
(かんもんぎょき)「応永三十二年(1425)一月八日(節分)の条」
に、「抑鬼豆打事近年」(『日本年中行事辞典』鈴木棠三)と記載が
あり、古い時代から続いているようです。ただ、中国にもこれと同
じような豆で鬼を追い払う行事があり、それが日本に伝わってきた
のではないかという説もあります。

 ここで変わった豆まきを二、三。大阪の旧家では主人が豆打ち役
で跡とり息子は豆男。そのあとからもう一人、十能をふりまわしな
がらついてくる男があり、豆男の「福は内」につづけて「ごもっと
もサマ……」でとみんなの笑わし役。昔、九鬼という大名の家では
自分の姓と同じ鬼に「鬼は外」ともいえず、「鬼は内、福は外……」
といい、最後に苦しまぎれに「富は内」ととなえたそうです。大阪
の古い家では「福は内」と豆をまく人のあとから「ごもっとさまで
……」とあいづちを打ちながらついてくる、笑わせ役があったとい
います。

 また節分には魔よけとして、イワシの頭をヒイラギやカヤにさし
て戸口にさします。これは「目突き柴」といい鬼の目を突いて追い
払うということで、同じく悪魔をはらう「焼いかがし」という行事
を簡単にしたものだそうです。ところによっては年末のすす払いの
時に豆をまく所(青森、岩手)や、1月7日にまく所(九州)もあ
るそうです。
 福の豆 桝(ます)にこぼるる ばかりかな(王城)

▼【参考文献】
・『日本年中行事辞典』鈴木棠三(角川書店)1977年(昭和52)



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●【夏の野菜・果物】
【3月】
 ・アシタバ ・イヨカン ・ウグイスナ ・エシャロット ・オレンジ(スィートオレンジ)
 ・カキナ ・カツオナ ・亀戸ダイコン ・カラシナ ・カルドン ・キニラ ・小カブ
 ・コカブ ・サヤエンドウ ・サラダナ ・セロリ  ・タアサイ(キサラギナ)
 ・豆苗 ・ナバナ ・二年子ダイコン ・ハーブ ・ハッサク  ・マナ ・ミイケタカナ
 ・レモン ・ワケギ
【4月】
 ・イチゴ ・ウド(春ウド) ・オカヒジキ ・キャベツ ・クキタチナ ・グレープフルーツ
 ・コショウソウ  (クレス・ガーデンクレス) ・セイヨウアサツキ(チャイブ)
 ・ソラマメ ・タカナ ・タケノコ ・タラノキ(タラノメ) ・ニラ ・パセリ ・エンドウマメ
 ・ロケットサラダ(ルッコラ) ・ワラビ
【5月】
 ・アスパラガス ・アボガド ・カイラン ・キユウリ ・グリンピース ・コウサイ
 ・サヤインゲン ・ゼンマイ ・茶 ・パクチョイ ・葉ゴボウ ・バナナ ・葉ニンニク
 ・ビワ ・フキ ・ベニバナ ・ボウズシラズ ・ホウレンソウ ・ミョウガタケ
 ・ルバーブ(食用ダイオウ)
【夏の野菜・果物】
【6月】
 ・青梅(アオウメ) ・コールラビ(球茎カンラン) ・サクランボ (おうとう)
 ・三寸ニンジン ・シシトウガラシ ・シソ ・ジュンサイ ・ショウガ
 ・ダイシンサイ(大心菜) ・タマネギ ・タラゴン(エスタラゴン) ・ニガナ
 ・ニンニク ・ハゴロモカンラン ・葉ショウガ ・ハスイモ ・ハナニラ
 ・ビーツ ・プリンスメロン ・マヨナラ ・モロヘイヤ ・ラッキョウ
 ・レイシ(常緑高木)
・【7月】
 ・アンズ ・エダマメ ・オクラ ・カボチャ ・カラント(カーランツ・フサスグリ
 ・アカスグリ) ・カンピョウ(ユウガオ) ・ゴボウ ・シイモ(新イモ) ・スイカ
 ・ズイキ ・スイゼンジナ ・ズッキーニ ・スモモ ・ソバ ・男爵イモ ・ツルムラサキ
 ・トウモロコシ ・トマト ・ナス ・ナタマメ ・ニガウリ ・ハナミョウガ ・フジマメ
 ・ミョウガ ・ミント ・メロン ・モモ ・ヤグラネギ ・ライム
・【8月
 ・カイワレダイコン(カイワレナ・ツマミナ) ・茎ニンニク ・ゴマ ・ササゲ
 ・ジュウロクササゲ ・食用ヘチマ ・シロウリ ・タロイモ ・ツルナ ・葉トウガラシ
 ・ピーマン ・ヒユナ ・フダンソウ ・ブルーベリー ・米ナス ・マスクメロン
 ・ミニトマト ・ライマメ  (ライマ・ビーン)
●【秋の野菜・果物】
【9月
 ・イチジク ・オオサカシロナ ・キンサイ ・ギンナン ・サトイモ ・ジャガイモ ・ナシ
 ・葉ネギ ・ヒラタケ ・マツタケ ・メークイーン ・落花生(ピーナッツ)
・【10月】
 ・アズキ ・カキ(柿) ・キクゴボウ(スコルゾネラ) ・クリ ・クルミ
 ・コスレタス(タチチシャ) ・サンショウの実 ・シメジ ・シイタケ ・ダイズ ・トウガラシ
 ・ナガイモ ・葉ダイコン ・二十日ダイコン(ラデッシュ) ・ブドウ ・マッシュルーム
 ・ミズイモ(タイモ) ・美濃早生ダイコン ・ラディッシュ(ラデイシュ・ハツカダイコン)
 ・リンゴ ・ワサビダイコン(ホースラディッシュ)
・【11月
 ・エノキダケ ・カキチシャ(カッティングレタス) ・カブ ・カリフラワー(ハナヤサイ)
 ・カリン ・金時ニンジン ・サツマイモ ・サルシフィー(西洋ゴボウ・バラモンジン)
 ・下仁田ネギ ・ショクヨウギク(料理ギク) ・ステムレタス(クキチシャ・茎レタス・チシャトウ)
 ・ダイコン ・ツワブキ ・練馬ダイコン ・ハクサイ ・ヒノナ ・フェンネル ・ブロッコリー
 ・フローレンスフェンネル(アマウイキョウ・イタリアウイキョウ) ・宮重ダイコン ・守口ダイコン
 ・レタス ・レンコン
●【冬の野菜・果物】
【12月
 ・アカカブ ・赤キャベツ(紫キャベツ) ・温海カブ ・大浦ゴボウ ・開田カブ
 ・キウイフルーツ ・クワイ ・河内カブ(コウチカブ) ・コラード ・サントウサイ
 ・聖護院ダイコン ・スグキナ ・セリ ・チョロギ ・チンゲンサイ ・トウガン
 ・トンブリ(ホウキギ) ・ニンジン ・パースニップ(シロニンジン、アメリカボウフウ、
  清正ニンジン) ・ヒロシマナ ・ミカン(温州ミカン) ・紫キャベツ ・ヤツガシラ
 ・ユズ ・ユリ根 ・リーキ ・ルタバガ(カブカンラン・スウェーデンカブ) ・ワサビ
・【1月
 ・アーティーチョーク ・石徹白カブ ・伊予緋カブ ・エビイモ(エビノイモ)
 ・金町小カブ ・コウサイタイ  (紅菜苔) ・コマツナ ・コンニャク ・サボイキャベージ
  (チリメンカンラン) ・聖護院カブ ・セルリアク ・チコリー ・ナズナ ・ナメコ ・ネギ
 ・飛騨紅カブ ・三浦ダイコン ・ミツバ ・ヤマノイモ(トトロイモ)
・【2月
 ・アサツキ ・甘夏ミカン ・エンダイブ ・キョウナ ・クレソン ・クロナ
 ・コモチカンラン(メキャベツ) ・コーンサラダ ・桜島ダイコン ・シュンギク(春菊)
 ・タイサイ ・津田カブ ・ノザワナ ・ハナマルキュウリ ・ハマナ(シーケル) ・フキノトウ
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ブック画面に戻り、メッセージで、○○(CD本の題名)希
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・(06)健康(クスリになる)野菜と果物(主婦と生活) 既刊のものに加筆改訂しました。

(07)ひとの一生なんでも事典(富民協会)(改訂版) 一風変わった冠婚葬祭の本。

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【とよだ 時】 山の伝承探査
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山旅通信【ひとり画っ展】発行
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