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【新・ふるさとの神々なんでも事典】(02)
【とよだ 時】

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◆こんな話をみつけました◆

▼カラス神

【略文】

カラスはその色や頭の良さなどから神秘的な鳥とされ、山の神のお
使いとも見られています。大昔から吉凶両面で聖なる鳥として信仰
もされてきました。祖父母の時代くらいまではカラスの鳴き声を悪
いことの起きる前兆として気にしていました。それをカラス鳴きと
いい、地方地方で鳴き方の伝承がありります。

▼カラス神

【本文】
 カラスはその色や頭の良さなどから神秘的な鳥とされ、山の神の
お使いとも見られています。大昔から吉凶両面で聖なる鳥として信
仰もされてきました。祖父母の時代くらいまではカラスの鳴き声を
悪いことの起きる前兆として気にしていました。

 それをカラス鳴きといい、地方地方で鳴き方の伝承がありります。
一羽だけで淋しい鳴き方をするのを「一羽カラス」といったり、「だ
んご食いて〜」と聞こえるように鳴くのを「死にガラス」などさま
ざまに解釈されています。

 農村では、あらかじめ早稲(わせ)、中手(なかて)、晩稲(おく
て)と決めた米を畑などに置いて、カラスがどの米を食べるかで、
その年にまくイネを占ったりします。1月の小正月には「鳥追い」
という行事を行い、同じ時期にカラスに餅を与えるしきたりもあり
ます。

 サッカーの3本足でおなじみの八咫烏(やたがらす)。熊野神の
お使いとされ、熊野那智などの護符にデザインされ、烏牛王(おか
らすさん)とも呼ばれています。八咫烏は『日本書紀』や『古事記』
の神武天皇東征伝承に登場する頭の大きな大カラスです。

 日向(宮崎県)の高千穂宮を出発した神武天皇は、瀬戸内海を東
に進んで難波に来た時、長髄彦(ながすねひこ)と戦い、兄の五瀬
命(いつせのみこと)を失います。神武軍は南へ迂回し南紀の熊野
に着くと、山中で荒ぶる神の化身・大熊に出会いその毒気で倒れま
す。

 しかし、高天原の天照大神または高木大神に助けられ、高天原か
ら派遣された八咫烏に先導され、熊野から吉野への険しい道を乗り
越えて、大和の宇陀(奈良県中東部)へ出ることができたとの伝承
があります。大和国宇陀郡には八咫烏神社がまつられているといい
ます。

ちなみに、日本サッカー協会のシンボルマークの八咫烏は、協会
の前身・大日本蹴球協会の創設に尽力した内野台嶺(漢文学者)ら
のアイデアをもとに、彫刻家の日名子実三のデザインで1931年(昭
和6)に採用されたものだそうです。これは天武天皇が和歌山県熊
野に通い、蹴鞠をよくしたことにちなむという。

 また、平安時代後期の公卿で、蹴鞠の名人といわれる藤原成通(な
りみち)は、蹴鞠上達を祈願するために50回を超える熊野詣をした
おかげで、熊野大神に「うしろまり」を披露、奉納できたという。
日本サッカー協会は、ワールドカップなど、出場前には熊野三山で
必勝祈願を行っているようです。



▼【参考文献】
・『日本架空伝承人名事典』大隅和雄ほか(平凡社)1992年(平成4)
・『日本大百科全書・5』(小学館)1985年(昭和60)
・『日本大百科全書・23』(小学館)1989年(平成1)
・『日本伝奇伝説大事典』編者・乾勝己ほか(角川書店)1990年(平
成2)
・『民間信仰辞典』桜井徳太郎編(東京堂出版)1984年(昭和59)



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【目次一覧】 
▼第1章 東北の山
 ・八幡平と岩手山の鬼 ・岩手山と田村麻呂 ・秋田駒の手長彦足長彦神
 ・早池峰山の七不思議 ・鳥海山のご本社 ・飯豊連峰草履(ぞうり)塚の姥ごん
 ・吾妻連峰天狗岩 ・一切経山の安倍貞任 ・会津磐梯・山の怪物
 ・安達太良山の安達太良神社 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第2章 越後・上州・北信の山
 ・守門岳と祠伝説 ・八海山のダイズラ神王 ・榛名山の伝説 ・巻機山の織姫
 ・苗場山の伊米神社と早苗 ・妙高山の祠伝説 ・谷川岳の祠伝説
 ・上州武尊山のヤマトタケル ・妙義山天狗と大ノ字 ・乙妻山山頂虚空蔵様
 ・高妻山アミダ様 ・飯縄山飯綱三郎天狗 ・迦葉山天狗の住処奥ノ院
 ・姨捨山姨捨伝説 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第3章 北関東・西上州の山
 ・那須茶臼岳の九尾の狐伝説 ・奥日光金精峠金精さま ・奥日光白根山の祠
 ・男体山の天狗騒動 ・皇海山の剣 ・庚申山と庚申さま ・荒船山の伝説
 ・両神山のオオカミこま犬 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第4章 秩父奥武蔵・奥多摩・房総の山
 ・秩父御岳山と普寛行者 ・奥武蔵妻坂峠の一里観音 ・奥武蔵子の権現の妖怪
 ・奥多摩石尾根七ツ石の将門伝説 ・大岳山の大岳神社のオオカミ狛犬
 ・御岳山奥の院の桜坊天狗 ・三頭山の三頭御前 ・房総高宕山と源頼朝伝説
 ・房総伊予ヶ岳、富山伏せ姫の籠穴 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第5章 高尾・道志・丹沢の山
 ・高尾山の本尊カラス天狗 ・道志秋山の二十六夜山の月待ち行事碑
 ・御正体山と妙心上人のミイラ ・塔ノ岳のお塔尊仏岩・大山の天狗の親分伯耆坊
 ・丹沢不動ノ峰の不動さまと鬼ヶ岩・檜洞丸の山の神 ・蛭ヶ岳の御嶽大神と毘盧舎那仏
 ・菰釣山武田信玄のむしろ旗 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第6章 大菩薩・奥秩父・茅ヶ岳
 ・大菩薩峠妙見菩薩と石丸峠 ・黒川鶏冠山のにわとり大権現
 ・滝子山鎮西池の白縫神社 ・飛竜山の飛竜神社 ・笠取山の水神社
 ・十文字峠の里程観音 ・国師ヶ岳天狗岩の鉄剣 ・金峰山五丈岩と金桜神社
 ・乾徳山山頂の大権現 ・黒金山西沢渓谷間の山の神 ・茅ヶ岳の仙人
 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第7章 箱根・富士山周辺・八ヶ岳の山
 ・箱根大雄山の道了尊天狗 ・富士山火口内の眠れる蹲虎(そんこ・虎岩)
 ・富士山五合目飛翔神馬と聖徳太子の碑 ・石割山もう一つの「天の岩戸伝説」
 ・三ツ峠のだるま石と水難防止祈願 ・八ヶ岳赤岳の赤嶽山神社 ・阿弥陀岳の石仏群
 ・権現岳の槍 ・蓼科山のホコラと甲賀三郎伝説 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第8章 北アルプスの山々
 ・白馬乗鞍岳天狗原のホコラ ・白馬大池いまはなきトリイ ・小蓮華山の大日如来
 ・白馬岳三国境で発見の地蔵像 ・白馬鑓温泉の石仏 ・鹿島槍ヶ岳の地震の神さま
 ・剱岳山頂の素戔嗚尊 ・館山雄山神社と有頼 ・薬師岳とミザノ松 ・黒部川源流の河童
 ・黒部五郎岳の中之俣白山神社 ・鷲羽岳と鷲羽池 ・笠ヶ岳の祠 ・槍ヶ岳と播隆上人
 ・上高地穂高神社と安曇野伝説 ・常念岳の妖怪常念坊 ・乗鞍岳剣ヶ峰の祠
 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第9章 中央アルプス・木曽御岳
 ・木曽駒の神馬と駒ヶ岳神社 ・木曽駒登山の悲劇「聖職の碑」 ・木曽駒濃ヶ池の竜神
 ・麦草岳の祠 ・宝剣岳の手力男命 ・南駒ヶ岳の祠 ・木曽御岳山の御嶽山神社
 ・木曽御岳山の大物天狗たち ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第10章 南アルプスとその周辺の山々
 ・夜叉神峠の夜叉神 ・鳳凰三山地蔵ヶ岳の子授け地蔵 ・甲斐駒の駒ヶ岳神社
 ・甲斐駒黒戸尾根の刀利(とうり)天狗 ・北岳の大日如来 ・農鳥岳大町桂月の歌碑
 ・荒川三山東岳のホコラ ・赤石岳大名登山と荒川小屋 ・赤石岳幻のホコラ
 ・光岳の光る岩峰 ・南ア展望台大日峠の大日如来 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼第11章 近畿の山々
 ・伊吹山のヤマトタケル像 ・葛城山系岩橋山の岩橋 ・奈良金剛山の蛇谷の一言主神
 ・大峰山脈弥山の天河神社奥宮 ・大峰山脈山上ヶ岳役ノ行者 ・大峰山脈前鬼後鬼
 ・大台ヶ原日出ヶ岳の一本ただら ・和歌山高野山の高林坊天狗 ・南紀法師山幻の狼
 ・以上山域の参考文献・ご協力先
▼あとがき
▼参考文献(全山域)
▼奥 付

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▼上記CD本を、ご希望の方にお譲りしています。
(送料・税とも1500)


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・(01)野の本・山の本(春・夏・秋・冬編)全4巻(誠文堂新光社)

・(02)山の神々いらすと紀行(東京新聞) 雑誌「岳人」に連載・出版したものの改訂版です。

・(03新・ふるさとの神々何でも事典(富民協会)(改訂版) 奇神・変神・おもしろ神

・(04)家庭行事なんでも事典(富民協会)(改訂版) 元旦から除夜の鐘まで、その意味と由来。

・(05)新・丹沢山ものがたり(山と渓谷社) 既刊のものに大幅加筆改訂。身近な山々が次々に。

・(06)健康(クスリになる)野菜と果物(主婦と生活) 既刊のものに加筆改訂しました。

(07)ひとの一生なんでも事典(富民協会)(改訂版) 一風変わった冠婚葬祭の本。

・(08)ふるさと祭事記・歳時記(冨民協会)(改訂版) 忘れていたふるさとの祭りや行事。

・(09)全国天狗のはなし(自家製作) 各地の山々に君臨する愛すべき妖怪天狗。

・(10)山旅通信【ひとり画ってんの会 毎月、各地の山の伝説伝承イラスト通信が送られてくる。

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【とよだ 時】 山の伝承探査
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山旅通信【ひとり画っ展】発行
U-moあ-と】すたじお
山旅はがき画の会
from 20/10/2000

 

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