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【新・丹沢山ものがたり】(03)
【とよだ 時】……………………………
▼丹沢・護摩屋敷橋の名水
【略文】
ミネラルが豊富な丹沢の名水。ドライブの家族連れが水筒に水を詰
めている護摩屋敷橋の名水。飲食店主などもわざわざ水を汲みに来
ています。護摩屋敷跡は昔、八菅修験院の山伏たちが身を清め護摩
を焚いて修行をしたところだという。
・神奈川県秦野市
▼丹沢・護摩屋敷橋の名水
【本文】
神奈川県丹沢でおなじみのヤビツ峠。バスの終点の峠から車道を
北西に進むと、富士見橋先に全国名水百選に指定された「湧水丹沢
の水」があります。
そばを宮ヶ瀬−秦野間の道路が走っていることもあって、休日な
どはドライブに来た家族連れが、水筒やポリタンクを持って水をつ
めるのに行列する姿が見られます。飲食店主などや京浜地区から水
を汲みに来る人がいるほど評判です。
ここは「護摩屋敷橋」というところ。付近に護摩屋敷跡があり、
その名前のように昔、八菅山修験院浄実院(本山派)の山伏たちが
身を清め、ヌルデの木などを焚いて(護摩)修行したところだいい
ます。
この水は近くの富士見山荘の先代石田海蔵という人が開発したも
のを、「丹沢の水を守る会」によって管理されていましたが、いま
は秦野市が管理、周辺の整備も行ってきました。7台分の駐車場も
あります。
丹沢の山地と、渋沢丘陵にはさまれた秦野盆地は丹沢から流れ出
した土砂が埋まり、砂礫層が厚くなっていて、降った雨の大半が地
下水になり、ミネラル分をたくさん含んだ湧き水になってあちこち
から湧出しています。
これらの水は「秦野盆地の湧水群」のひとつとして、1985年(昭
和60)、環境庁の調査検討会が判定する「全国名水百選」に選定さ
れ、地酒やミネラルウォーターに利用されています。この水は維持
管理のため、有料化の話があったり、2基の「チップ塔」を設置し
たという話も聞きました。
秦野市は毎月大腸菌や、塩化物イオンなど12項目もの検査を実
施しているとか。周辺に看板を建てて、水道の水との違いを説明し、
人々に注意を促しているそうです。
▼護摩屋敷【データ】
★【所在地】
・神奈川県秦野市(所在地:秦野市寺山1692)。小田急秦野駅から
バス、ヤビツ峠、歩いて30分で護摩屋敷の名水。そのほか付近に何も
なし。地形図上には地名のみ記載。護摩屋敷の名水より南方向直線
約110mに富士見山荘がある。
★【位置】
・護摩屋敷:北緯35度25分54.63秒、東経139度12分32.72秒
★【地図】
・2万5千分の1地形図「大山(東京)」
▼【参考】
・冊子「HADANO」(秦野市商工観光課)ほか
▼CDブック【新・丹沢山ものがたり】から引用しました。
ご希望の方にお分けしています。
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・02『日本百名山の伝承神話』百名山の神話伝説
・03『全国の山・天狗ばなし』山の妖怪天狗とはなんだ?
・04『山の神々いらすと紀行』旧「岳人」刊
・05『続・山の神々いらすと紀行』上記に加筆
・06『ふるさとの神々何でも事典』いなかの神さまたち
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