山頂に必ずといっていいほどあるあの祠はなんだ?
▼山の伝説伝承【本文】のページ(04 【とよだ 時】

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▼山梨県・道志御正体山

【略文】
かつて御正体山はご聖人と呼ばれる僧が修行に励む場所
だった。なかでも三代目のご聖人・妙心上人は、そば粉
などを水で溶いたものを食べて修行、ついに即身成仏し
たという。上人のミイラは、故郷の岐阜県の横蔵寺に安置
されているという。
・山梨県都留市

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▼山梨県・道志御正体山

【抜粋文】
 ふつう山の上には祠が建てられていて山の神などを祭
ってあります。しかし、山梨県・道志山塊の最高峰の御
正体山のように、山そのものを信仰の対象にしていると
ころもあります。かつて山頂には御正体権現がまつられ
ていて、山伏の修行道場だったといいます。


 また「ご聖人」と呼ばれる僧が修行に励む場所でもあ
ったそうです。なかでも三代目(江戸時代後期)のご聖
人・妙心上人は、富士山で修行中、御正体権現がいる山
を開けというお告げを受けたという。

 そして1814年(文化11)御正体山に入山。そば粉など
を水で溶いたものを食べて修行、翌年4月、ついに入定
(にゅうじょう)して即身仏になったという。以来、御
正体山には妙心の新たな信仰が加わったという。


 妙心のミイラ(これも御正体といっている)は御正体
山の上人堂に安置されていましたが、1890年(明治23)
に生まれ故郷の岐阜県揖斐川町の横蔵寺に移されたとい
います。その写真はいまも地元に残っているとか。

 当時山頂には寺院も建てられていて、信仰登山の人々
で賑わっていたといいますが、明治の廃仏棄釈の嵐が吹
き荒れて以降すっかりすたれてしまい、いまは峰宮跡と、
山頂に小さな赤い屋根の祠が残っているだけです。


 ある年の5月、富士急行都留市駅から大平地区に行き、
三輪神社を見学御正体山を目指しました。初夏とはいえ
まるで真夏のような暑さです。御正体山頂の小平地で昼
食、他の2,3パーティーのみ。

 背丈まで育った夏草の花に蜜を求めて蜂たちが群れを
なしています。見るものとてなく、登山者たちは三角点
わきにある壊れた木祠を代わる代わるのぞき込んでいま
した。


▼御正体山【データ】
【所在地】
・山梨県都留市。富士急行十日町駅南東7キロ。 富士
急行都留市駅からバス・細野から3時間20分で御正体
山。一等三角点(1681.6m)と、木祠と、山頂近くに峰
宮跡がある。

【位置】
・三角点:北緯35度29分13.08秒、東経138度55分53.68


【地図】
・2万5千分の1地形図「御正体山(甲府)」

▼【参考】
・「あしなか2輯」1939年(昭和14)
・『甲斐国志』(松平定能(まさ)編集)1814(文化11
年):(「大日本地誌大系」(雄山閣)1973年(昭和48)
・『新日本山岳誌』日本山岳会(ナカニシヤ出版)2005
年(平成17)
・『日本山名事典』徳久球雄ほか(三省堂)2004年(平
成4)
・『日本の民俗・山梨』(第一法規出版)1977年(昭和52)
・『日本歴史地名大系19・山梨』(平凡社)1995年(平
成7)


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▼上記は、ヤマケイ新書日本百霊山を参考にしました。
書店で発売中 ・店頭にない時は店員の方にご注文を。
品薄のため、多少時間がかかるかもしれません。ご了承下さい。

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▼【
売店】もあります。


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【とよだ 時】 山の伝説伝承探査

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