山頂に必ずといっていいほどあるあの祠はなんだ?
▼山の伝説伝承【本文】のページ(02 【とよだ 時】

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▼山梨県上野原市・秋山の二十六夜山

【略文】
決まった月例の夜、飲食しながら月の出を待つ「月待ち」。
二十六夜山も月を崇敬する信仰のひとつです。村人はこ
こに集まり月を見ながら病気、災害よけと養蚕の豊作を
願ったという。浜沢集落の説明板に、山頂の二十六夜塔
は明治22年旧暦7月に建てられたものだとあります。
・山梨県上野原市。

▼山梨県上野原市・秋山の二十六夜山

【抜粋文】
 かつて農村には決まった月齢の夜、村のお堂などにご
馳走を持って集まり飲食しながら月の出を待つ「月待・
つきまち」という行事がありました。その月を拝むと幸
運を得るとする講(こう)です。


 よく道ばたに見かける月待の塔はこうした講中(こう
ちゅう)が建立したものです。これは月崇拝の信仰と仏
教が習合したもので、平安時代から盛んになったといい
ます。

 ここ山梨県上野原市(旧南都留郡秋山村)にある二十
六夜山(にじゅうろくやさん・972m)も月を崇敬する信
仰のひとつです。山道から分かれて山頂へ達する3分ほ
ど手前の広場に塔が建っています。


 ここは東側が開けています。村人は広場に集まり月を
見ながら病気、災害よけと養蚕(ようさん)の豊作を願
ったという。


 浜沢集落側のバス停の登山口には説明板があって、山
の二十六夜塔は1889年(明治22)旧暦7月に建てられた
ものだとあります。

 その時の趣意書には、「藍膳明王(あいぜんみょうお
う)ハ、万民(ばんみん)ノ諸悪災害ヲ防御(ぼうぎょ)
シ且(か)ツ養蚕ノ守護神ニシテ信シテ験(しるし)ア
ルハ弁(べん)ヲ俟(し)スシテ人ノ知ル処(ところ)
ナリ。…


 …而(しか)ルニ我国養蚕ハ日ニ月ニ盛大シ是(これ)
全ク□業(くごう)ヲ等閑(とうかん)スルナカレト欲
ス…毎年祭日旧三月九月二十六日と定ム」とあり、養蚕
の神であるとしています。


 また下尾崎側登山口にも説明板があって、それには旧
正月と7月の26日の夜半に月の出を待つ…とあります。

▼秋山二十六夜山【データ】
【所在地】
・山梨県上野原市(旧南都留郡秋山村)。JR中央本線上野
原駅からバス、浜沢から歩いて2時間で二十六夜山。三等三
角点(971.8m)と二十六夜塔がある。
【位置】
・三角点:北緯35度33分56.98秒、東経139度02分
38.85秒

【地図】
・2万5千分の1地形図:「大室山(東京)」

▼【参考文献】
・山梨県秋山村(いまの上野原市)資料「看板立て札」
・『角川日本地名大辞典19・山梨』(角川書店)1991年
(平成3)
・『日本山名事典』徳久球雄ほか(三省堂)2004年(平
成16)
・『日本石仏事典』庚申懇話会(雄山閣)1979年(昭和54)
・『日本歴史地名大系19・山梨県の地名』(平凡社)1995
年(平成7)
・『民間信仰辞典』桜井徳太郎編(東京堂出版)1984年
(昭和59)(268)


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▼上記は、ヤマケイ新書日本百霊山を参考にしました。
書店で発売中 ・店頭にない時は店員の方にご注文を。
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【とよだ 時】 山の伝説伝承探査

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