山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

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▼717号 「御嶽山王滝口・ある日の田の原」

【概略】
昭和54(1979)年突然爆発、いまでも噴煙をあげる御嶽山。登山道
王滝口六合目にある田の原には観光センターもあり、クルマもここ
まで入る。大勢の観光客が大型バスでやってきて木道を通り展望台
はにぎやかだ。観光客につかまり、山頂を指さすにわか案内人にさ
れた。
・長野県王滝村

▼717号 「御嶽山王滝口・ある日の田の原」

【本文】
昭和54(1979)年に突然爆発をおこした御嶽山(木曽御嶽)。山頂
の南側にはいまでも噴気口から白い噴煙をあげており、シューシュ
ーという音とともに硫黄の匂いが異様に漂っています。

ある秋、王滝頂上から、最高峰の剣ヶ峰、継母岳、摩利支天山、飛
騨頂上、継子岳や一ノ池から五ノ池など2泊しながら徘徊しました。

病気快復や寿命が延びるという三ノ池の水をたっぷりと飲み、また
飛騨頂上の刀利天狗像など新しい発見をしました。再び剣ヶ峰を訪
れ噴火口を見ながら御嶽神社で写真を撮り、これで満足と田の原(六
合目とも七合目とも)のバス停に下りました。

バス停近くには観光バスで訪れた観光客がたくさんいました。「頂
上から降りてきたの?噴煙があがっているというのはどこ?」と一
人のおじさんが話しかけてきました。

「ええ、それはあの大きな山の向こう側の…」背伸びをしながら指
を指します。えっ。どこよ、どこどこ。大勢の観光客が集まってき
ます。

気がついたら添乗員サンまで旗を持ったまま、指さす彼方の噴煙を
探していました。

▼【データ】田の原(たのはら)
・【所在地】
長野県木曽郡王滝村。JR中央本線木曽福島駅からバス、田の原終
点下車。御岳観光センター、田の原山荘。御岳避難小屋がある。地
形図に観光センターと山荘、避難小屋と独立建物記号の記載あり。
バス停より南東270mに三笠山神社と三笠山の三角点(2256.1m)
がある。地形図上には地名と建物記号のほかリフト記号など記載。
車道終点より東南方向直線約260mに三笠山(三角点2256.1m)が
ある。

・【位置】国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索
【田の原バス停】緯度経度:北緯35度52分19.7秒、東経137度30
分07.15秒

・【地図】
2万5千分の1地形図「御嶽山(飯田)」or「御岳高原(飯田)」(2
図葉名と重なる)

 

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山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよだ 時】

 

 

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