山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

▼625号「山梨県御正体山のレンゲショウマ」

【前文】
よく目立つかなり印象的で優雅な花・レンゲショウマ。開いている
花弁のようなものは実はがく片だという。その中側にある、丸く先
が紫色の部分がほんとうの花弁。花がハスの花に、葉がサラシナシ
ョウマに似ているのでレンゲショウマ。1属1種の日本固有種だと
聞けばなんとなくいとおしくなる。
・キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草。・山梨県都留市

▼625号「山梨県御正体山のレンゲショウマ」

【本文】
万が一、山から下りられなくなったときのための野宿の訓練。ある
秋、御正体山経由で西丹沢の現場に向かいました。あえぎながらの
急登。あの大木まで行ったら休もうか。

大きな段差をやっと登りザックを置きます。汗を拭いていたら目の
中に飛び込んできた優雅な花。下向きに垂れて咲き、大きくよく目
立ちかなり印象的です。

後日、同行してくれた鎌田氏からレンゲショウマだとのメールがき
ました。開いている大きな花弁のようなものは実はがく片だという。
その中側にある、丸く先が紫色の部分がほんとうの花弁。

花がハスの花に、葉がサラシナショウマに似ているのでレンゲショ
ウマ。なるほど理にかなっています。漢字では「蓮華升麻」。茎は
高さ30〜80センチ。

2回3出、3回3出または4回3出複葉で、小葉は卵形。花の径は3,5
センチ。地下茎は太く横にはうといいます。葉は大形の2,3回3
出複葉で鋭い光沢がある。小葉は粗い鋸歯があります。

福島から奈良県、主として太平洋側の深山に分布しているという。
1属1種の日本固有種だと聞けばなんとなくいとおしくなります。
いまではレンゲショウマで売り出しはじめた山も多く、すっかり身
近な花になりました。

ちなみにNHKラジオの深夜便では、9月4日の誕生花としており、
花言葉は伝統美だとしています。
・キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草

▼【データ】
【山名・地名】御正体山(みしょうたいさん・みしょうたいやま)
・【異名・由来】:マコゼンノ丸。仏体=正体。

【所在地】
・山梨県都留市。富士急行十日町駅南東7キロ。 富士急行都留市
駅からバス・細野から3時間20分で御正体山。一等三角点(1681.6
m)と、木祠と、山頂近くに峰宮跡がある。地形図上には山名と三
角点記号とその標高のみ記載。付近に何も記載なし。

【名山】
・深田クラブ選定「日本二百名山」(第147 番選定):日本百名山
以外に100山を加えたもの・日本三百名山にも含まれる。
・山梨県選定「山梨百名山」(第75番選定)

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【一等三角点】緯度経度:北緯35度29分13.08秒、東経138度55分5
3.68秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「御正体山(甲府)」。5万分の1地形図「甲
府−山中湖」

山岳漫画・ゆ-もぁイラスト・画文ライター
【とよだ 時】ゆ-もぁ-と事務所

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