山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅通信【ひとり画展】とよだ 時

▼350号「丹沢・山なみ林道の自然破壊」

【概略】
丹沢から山をはじめた人も多く、心の拠り所にもなっている。こん
な丹沢に進む自然破壊。ブナは枯れはじめ、山奥まですすめた林道
は放置され、がけ崩れで大岩と雑草が群がるなかにカーブミラーだ
けが光る…。そんな壊れ放題の林道をよそに山の中じゅうに「やま
なみ林道」のびていく。

▼350号「丹沢・山なみ林道の自然破壊」

【本文】
東京にも近いため人気のある丹沢山塊(神奈川・山梨県境)。丹沢
山域には、いまから3000年も前から富士アイヌが道志川流域に住ん
でいたといわれ、また、南の酒匂川左岸の山の中からは、縄文時代
の土器が発見されているとも聞きます。やがて朝鮮から高麗民族が
移住、仏教伝来とつながっていきます。

丹沢の「タン」は谷、「サワ」も古代朝鮮語のタンで谷の意味だと
か。丹沢はまさに「タンタン」なのであります。

また檜洞丸のようにマルのつく山名も古代朝鮮からの渡来人の、山
を意味する「マウル」という言葉からきているという人もいます。

昭和2(1927)年に小田急電鉄が開通してから登山者が急増。戦後、
国体の山岳部門の会場になったこともあり、丹沢は全国にその名が
知られるようになりました。

自然あふれる丹沢は沢登りにも適し、ここの沢から山をはじめた人
も多く、丹沢は山をやる人の心の拠り所にもなっています。

こんな丹沢に自然破壊が進んでいるという。ブナは枯れはじめ、山
奥まですすめた林道は放置され、がけ崩れで大岩と雑草が群がるな
かにカーブミラーだけが光る…。

鍋割山から檜岳を通り南下する尾根が途中で切断され、林道に降り
なければならない秦野峠などの例。

また西丹沢バケモノ沢付近のように荒れた林道に生えた灌木が大き
くなって道をふさいでいます。

そんな壊れ放題の林道をよそに山の中じゅうに「やまなみ林道」の
びていっています。

▼【所在地】
【丹沢山塊】:神奈川県丹沢山塊

【山行】
・1996(平成8)年8月31日(土・晴れからガス)

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山岳漫画・ゆ-もぁイラスト・画文ライター
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