山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

▼290号 「北ア・三俣蓮華岳のミヤマキンポウゲ」

【概略】
三俣蓮華岳は北アルプス最奥にある山。その東北直下の三俣山荘は、
ハイマツに囲まれ気持ちのよい所。山小屋の荷物を大きな網につり
下げたヘリコプターが飛びかっている。黒部川源流に流れ込む雪解
けの水。その水を利用するテント場うらはミヤマキンポウゲに彩ら
れていた。
・岐阜県高山市

▼290号 「北ア・三俣蓮華岳のミヤマキンポウゲ」

北アルプス富山、岐阜、長野の三県にまたがっているため、ついた
名前が三俣蓮華岳(2841m)。北アルプス最奥にある山です。その
東北直下の三俣山荘は、ハイマツに囲まれ気持ちのよい所です。

ここにはキャンプ場もあり双六岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・雲ノ平方
面への中継点とあって大勢の登山者でにぎわっています。

ここは黒部ダム上流の黒部川源流にあたり、残雪から流れ出る水を
利用。山荘の北側、雲ノ平へ向かう途中には黒部川源流の石碑も建
っています。

ある年、双六岳から三俣蓮華岳へ。さらに西に進み1泊かけて黒部
五郎岳往復。また三俣蓮華岳へ帰ってきました。

登山道から盛り上がった感じの三俣蓮華岳の山頂は案外狭い。北側
に祖父岳から雲ノ平が望めます。きょうのテント場は三俣山荘のキ
ャンプ場。

テントを張り、三俣蓮華岳の北側巻き道を歩きます。残雪が溶けた
流れが黒部川源流に流れ込んでいきます。山小屋の荷物を大きな網
につり下げたヘリコプターが飛びかいます。

テント場の裏はミヤマキンポウゲの黄色い花が風にゆれていまし
た。
・キンポウゲ科キンポウゲ属の高山の草地に群生する多年草。

▼【データ】
【所在地】
・長野県大町市と富山県富山市(旧上新川郡大山町)との境。大糸
線信濃大町駅の南西27キロ。JR大糸線信濃大町駅からタクシー
高瀬ダム。さらに歩いて延べ10時間で三俣山荘。地形図に小屋名と
建物記号のみ記載。付近に何も記載なし。

【位置】
・【三俣山荘】緯度経度:北緯36度23分43.03秒、東経137度35
分48.54秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検
索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「三俣蓮華岳(高山)」

【山行】北アルプス縦走
・某年8月9日(火・快晴)三俣蓮華岳探訪

【参考】
・「新日本山岳誌」日本山岳会(ナカニシヤ出版)2005年(平成17)
・「富山県山名録」橋本廣ほか(桂書房)2001年(平成13)
・「日本山岳ルーツ大辞典」村石利夫(竹書房)1997年(平成9)

【とよだ 時】 山と田園風物漫画
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 (主に画文著作で活動)
【ゆ-もぁ-と】事務所
山のはがき画の会

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山旅イラスト【ひとり画展通信】
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