『新・ふるさとの神々』(上)加筆
第6章 動物の神

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▼04「狐神」

【本文】
 キツネは人の住む里近くの山にすみ、イネの収穫期の秋から冬に
田んぼの周辺に降りてきて、エサをあさったり子ども育てます。そ
んな姿から稲作の神とあわさり、田の神より先に山の上から里に下
りてきて、豊作をもたらすとされてきました。

 そんなところから稲荷神のお使いと考えられています。キツネ自
体を神としてまつるところもあるそうです。イネの種籾を日本にも
たらしたのはキツネだとする伝説もあります。

 たしかにキツネには、神秘を感じさせるものがあり、その鳴き声
や挙動から人智のおよばない神からのお告げを得ようとさえした例
さえありました。そして幸運・五穀豊穣・財宝をもたらす動物とま
で思われるようになります。またその神秘さがマイナスになり、狐
憑きなどのようなものをもたらしました。

 北信の飯縄山の天狗三郎系は、荼吉尼天が白いキツネに乗ってい
る形です。そのキツネは足に蛇を巻いた姿で、まさに神秘そのもの。
飯縄山といえば、かつて「飯綱(縄)の法」といい、管狐(くだ
ぎつね)という動物を使って人の過去や未来を告げた呪術がありま
した。

 これは、飯縄山にいた修験者千日太夫が、京都愛宕山の「愛宕
の法」にキツネ(管狐=くだぎつね)を媒体に、「飯綱法」を結び
つけた独特の外道術をあみ出し、それを修得した修験者たちが広
めたものらしいといいます。

 その不思議さからいろいろな為政者の尊崇を受けたこともあっ
て、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったそうですが、やっているこ
とが人を惑わす呪法。世間からうす気味悪がられ、恐れられ、い
まは消滅、本源の飯縄山でも面影がなくなっています。

▼【参考文献】
・『民間信仰辞典』桜井徳太郎編(東京堂出版)1984年(昭和59)
・『動物信仰事典』芦田正次郎著(北辰堂)1999年(平成11)
・『日本大百科全書・6』(小学館)1985年(昭和60)
・『ニッポン神さま図鑑』宗教民俗研究所編著(はまの出版)1996
(平成8)年

 

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