『新・ふるさとの神々』(上)加筆
第4章 天狗神

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▼04-04「羽黒山・水天狗円光坊

【本文】
 山形県羽黒山には毛色の変わった水天狗円光坊という天狗がいる
ことになっています。この天狗は羽黒山開運「七千日護摩行者長教」
の護符に、もう一狗の羽黒山三光坊とならんで影像が出ています。

 円光坊と三光坊の二狗の下には火炎を中心に、15匹のカラス天
狗が囲んでいます。この護符には火災水災除・厄難消滅とあります
ので、水天狗円光坊は水難除けの担当天狗なのでしょうか。

 円光坊は羽黒山に登るため、舟で最上川を行き来する人々の安全
を守護する天狗だといわれています。この舟便はかつては近畿地方、
陸前、陸中など日本海側からの羽黒山を信仰する人たちの大半を運
んだといいます。

 水天狗円光坊は、鼻がとがり髪を伸ばし後ろでしばった総髪姿。
左手で宝剣の柄をにぎり、右手で頭の上までのびる金剛杖を持ち、
白無垢の行者の姿で輪袈裟を掛けています。

 水天狗のすむ場所として研究家は最上川の水の上か、川底か、陸
にすむとすれば陸羽西線清川駅から少し最上川上流の戸川にある仙
人堂周辺ではないかといっています。

 昔から羽黒山へ向かう人や、羽黒修験の山伏たちは必ずこの仙人
堂へ参拝してから登ったといいます。仙人堂は源義経の家来であっ
た天狗・常陸坊海尊をまつる廟と伝えられているところです。

 仙人堂のあるあたりをかつては「山ノ内」と呼んだといいます。
要するにこのあたり一帯がすでに羽黒山の山内の登山口に当たって
いたのだろうということです。いずれにしても水天狗は全国唯一の
水の天狗であり水難守護の河童神ではないかともされています。

▼【参考文献】
・『修験道の本』(学研)1993年(平成5)
・『天狗の研究』知切光歳(大陸書房)1975年(昭和50)
・『図聚天狗列伝・東日本』知切光歳著(三樹書房)1977年(昭和52)

 

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