とよだ 時(とよた時)の仕事部屋・作品見本「日本の伝承遊び」
日本の伝承遊び
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ドングリで遊ぶ

 先日、奥多摩で野宿をしてきました。もし山に登ったとき、何か
起きて家に帰れなくなったときのため、テントを使わず一晩過ごす
訓練なのです。夜がシラジラと明け、野鳥のさえずりで目がさめま
した。

 どうやらウツラウツラしていたようです。朝食をとり、眠い目を
こすりながら山から降りはじめます。かさかさと枯れ葉の上を歩い
ていると、登山道にドングリが落ちているのが目につきました。マ
テバシイの実でした。早速皮をむいて食べはじめます。クリのよう
な味がして結構おいしいです。

 ドングリには、食べられるものと、渋くて食べると便秘になって
しまうものがあります。食べられるものはマテバシイのほかにシイ
ノミやイチイガシ、ウバメガシなどです。また、カシワのドングリ
からはでん粉がとれるそうです。渋いドングリもかつて凶作のとき
などは、渋をぬいてたべたそうですよ。

 ドングリは、クヌギやカシ、シイ、ナラなどの実で、いろいろな
形が違います。ドングリの名は栃栗からきた名前だそうですが、漢
字では団栗と書きます。木についているときは、下のほうにおわん
のような殻をつけていますが、熟すと風で木が揺れると、とれて落
ちてきます。

 地面に落ちたドングリは、次の年の春、水分を吸収し皮を破って
根を出し、そこから茎を伸ばしはじめます。ドングリのとがった方
には芽(根や茎)のもとになるところがあり、皮の中の白いものは
その養分を蓄えた双葉なのだそうです。栄養もたっぷり供えていて
今か今かと春を待っているんですね。

 ドングリは森や林にすむ、リスやネズミ、クマなどの大事な食料
にもなります。ドングリのとれない年は、クマがお腹が減って冬眠
できなくて、よく人里にあらわれたりします。それにしてもあんな
に渋い実を食べて動物たちはよく便秘しないものですね。それとも
食べれるドングリを選んでいるのでしょうか。

 ドングリは、木の種類によって形が違います。丸い、球形のもの
はクヌギやカシワ、アベマキなどのもの。広だ円形のものはシラカ
シ、イチイガシ、卵形だ円形のものはミズナラ、ウラジロガシ、だ
円形はウバメガシ、アカガシ、アラカシ、長だ円形はコナラ、マテ
バシイのドングリです。

 子供のころ、このドングリを使っていろいろなものを作りました。
ドングリの尻にマッチを差し込み、コマをつくります。堅いドング
リの尻にマッチの棒がなかなか刺さってくれません。やっと出来て
赤い軸を持ってまわしてもそううまくは回ってくれないものです。

 また、3つのドングリに木の枝を通してやじろべえを作ります。
そのほか、楊枝を殻にさしてひしゃくのおもちゃ。いまの子供には
「子供だまし」のようですが、林の中を駆けまわり大木にからまっ
ているツタにぶら下がって「ターザン遊び」。昔の子どもはマイナ
スイオンをたっぷり吸って遊んでいました。

 勉強は出来なかったけど、子供の時から成人病(いまは生活習慣
病というんですか)にかかるような青ビョウタンはいませんでした
よね。

ドングリ:コナラ・ミズナラ・クヌギ・カシワ・アラカシ・シラカ
シなどの果実の総称。

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ゆ-もぁ画文とよだ 時(とよた時)
toki@toki.moo.jp
恐れ入りますがふたつの削除して送信してください。

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