イラスト紀行『続・ふるさとの神々』(fulu-zok)
−山の神・峠の石神−
画と文・とよだ 時
1200円(消費税含、送料無料)。よかったらどうぞ。

・見本は下記からどうぞ。

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●目次

●第1章 山・谷・峠の神と怪物
 ・雨乞い ・温泉神 ・金精神 ・さいの神 ・水神 ・峠神
 ・一言主の神 ・人捜しの神 ・風神 ・森神 ・夜叉神 ・山姥
 ・山の神 ・山彦 ・山宮 ・雷神 ・竜神

●第2章 山の妖怪
 ・一本タダラ ・河童 ・デーデッポー ・手長足長 ・土蜘蛛
 ・猫又 ・怪人 ・雪女

●第3章 鬼神(各地の山の鬼)
 ・秋田三吉鬼 ・阿久留王 ・大猛丸 ・魏石鬼(ぎしき) ・鬼女
 ・前鬼後鬼 ・酒呑童子

●第4章 天狗神(見本は下部をどうぞ)
 ◎各地の山の天狗
   ・高尾山の天狗 ・奥多摩の天狗 ・箱根の天狗 ・丹沢の天狗
   ・富士山の天狗 ・東北の山々の天狗 ・関東の山々の天狗
   ・立山の天狗 ・木曽御嶽山の天狗 ・京都の天狗 ・白山の天狗
   ・近畿・四国・九州の山々の天狗
 ◎天狗のはじまり
 ◎鼻高天狗と飯縄天狗
 ◎日本八天狗
 ◎天狗の種類と階級
  ・大天狗 ・中天狗 ・小天狗(烏天狗) ・木の葉天狗 ・草天狗
  ・柴天狗 ・川天狗 ・カラス天狗 ・水天狗(円光坊) ・溝越天狗
  ・女天狗(婆羅門女天狗)
 ◎天狗の食べ物と生活
 ◎天狗の仕業?「太平記」
 ◎山移り

●第5章 仙人(各地の山の仙人)
 ・仙人の階級 ・日本の仙人 ・伊吹山飛行上人 ・一角仙人
 ・浦島太郎神 ・役ノ行者 ・久米仙人 ・竿打ち仙人 ・武内宿禰
 ・泰澄上人 ・日本武尊 ・陽勝仙人 ・都藍尼

●第6章 動物の神
 ・オオカミ ・蛙神 ・カラス神 ・キツネ神 ・熊神 ・猿神 ・鹿の神
 ・狸神 ・野槌神(ツチノコ) ・蛇神

●第7章 偉人・英雄神
 ・弘法大師 ・惟喬親王 ・坂田金時 ・聖徳太子 ・徐福 ・為朝神
 ・泰澄大徳 ・畠山重忠 ・普寛行者 ・将門神 ・都良香 ・以仁王
 ・桃太郎神 ・義経神 ・義仲神 ・頼政神

●第8章 草木の神
 ・杉神 ・笹神 ・柴折神 ・樹木信仰

●第9章 川・野道・登山道の神
 ・石神 ・要石 ・川の神 ・甲子 ・庚申さま(庚申塔・青面金剛・百庚申)
 ・金比羅さま ・猿田彦神 ・地神 ・十王 ・月待ち(七夜塔・十六夜塔・
  十七夜塔・十八夜塔・十九夜塔・二十三夜塔・二十六夜塔) ・天社神
 ・道祖神 ・野神 ・馬頭観音(牛頭観音) ・巳待ち塔

・【さくいん】

・【資料】日本の年号一覧

・奥付

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見 本

第4章 天狗神
CD本「伝説の主人公たち」

山の伝説の主人公として登場する神や峠の石仏・妖怪から天狗の食べ物まで。

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▼第4章 中 扉

【天狗神】 このページの目次

 ・天狗も神なのだ ・天狗のはじまり ・天狗のいろいろ
 ・不思議な女天狗 ・河童天狗円光坊 ・鼻高天狗と飯縄天狗
 ・天狗のお経「天狗経」 ・日本八天狗(京都愛宕山太郎坊
  滋賀比良山次郎坊 長野飯綱三郎)
 ・首都圏と富士山の天狗(東京高尾山の天狗 奥多摩御岳山の天
  狗 箱根の天狗 丹沢大山の天狗 秩父の天狗 富士山の天 
  狗)
 ・東北の天狗(青森恐山の天狗 岩手県遠野の天狗)
 ・関東の天狗(日光の天狗 群馬県赤城山の天狗 群馬県妙義山
  の天狗)
 ・北アルプス立山の天狗 ・木曽御嶽山の天狗 ・北陸・白山の
  天狗
 ・京都鞍馬山の天狗(魔王大僧正 僧正坊と鞍馬十天狗)・近畿
  の天狗(奈良県葛城山と吉野の天狗 和歌山県高野山の天狗)
 ・四国の天狗 ・九州の天狗
 ・天狗の食べ物と生活
 ・天狗の仕業?「太平記」の記述 ・山移り

 

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■天狗のはじまり

山を歩いていると天狗岳、天狗岩、天狗平などの地名をよく見かけ
ます。辞典には「深山に住むといわれる怪物。人間の形をして顔が
赤く、鼻が高く、不老不死、神通力で自由に空を飛ぶいたずらもの」
とあります。

 ところで、中国では古くから災いをもたらすといわれる、天かけ
る星・流星やすい星を天狗といっていたそうです。中国の古書「史
記天官集」第五には「テングは状大奔星の如くにして声あり、その
下りて地に止まるや狗に類すウンヌン」とあり、やはり流星をテン
グ星と呼んでいます。

 「日本書紀」(下巻・巻第二十三)に、「九年春二月丙辰の朔戊寅
に大星、東より西に流る。すなわち音あり、雷に似たり、時人いわ
く、流星の音なり。またいわく、地雷なりと。これにおいて僧・旻
(みん)いわく、流星にあらず、これ天狗(あまつきつね)なり。
その吠える声雷に似たるのみ」と何やらコムズカシそうな言葉がな
らんでいます。

 つまり、飛鳥時代、舒明天皇9(637)年のきさらぎの丙辰の
23日に、都の空に突然大彗星が現われ、ゴロゴロと雷のような音
をたてながら西の方に飛んでいきました。

 不吉の前兆と不安がる人々に、中国への留学から帰国したばかり
の僧の旻が、「これはあまつきつねなり」といったというのです。
これが日本で最初の天狗の記録だということです。この時代にはい
までいうテングのイメージはうまれていないようです。

 その後、天狗の記録は2百数十年間なにもなく、平安中期になり
「源氏物語」、「宇都保物語」などに登場しはじめ、平安時代後期の
「今昔物語」に「今は昔、天竺に天狗ありけり」とちらほら出てく
るようになります。

 鎌倉時代になってからは「平治物語」の京都鞍馬山で牛若丸が天
狗を師として修行する話や、「平家物語」、「源平盛衰記」などにゾ
ロゾロ出てくるようになります。しかし当時の天狗は、くちばしの
尖ったトンビのような顔、全身毛むくじゃらの獣姿のカラス天狗で
した。いまのような鼻の高い山伏姿の天狗があらわれたのは室町末
期になってからだそうです。

 さらに下った南北朝のあたりから、天狗思想は修験道と結びつき、
寺院と同じようにそれぞれの山号に僧正、阿闍梨(あじゃり)、内
供奉(ないぐぶ)、薩?(さった)などの名前がつけられはじめます。
天狗たちが一番活躍したのはこの南北朝時代のようです。

 

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■首都圏と富士山の天狗
富士山の天狗たち

 太古の昔から詩歌、紀行、史実にあらわされ、また山岳信仰のメ
ッカとしてあがめられてきた富士山に天狗がいないわけがありませ
ん。富士山の天狗といえば富士太郎坊権現がいます。

 これは富士山の表参道・静岡県側、新五合目南方の高鉢山(16
49m)にまつられていて、登山者を守った天狗。陀羅尼坊とも呼
ばれ表参道村山浅間の修験行者たちが護山護法の神としてまつりま
した。

 この天狗像は、いま静岡県富士宮市の村山浅間神社の宝物館に「高
鉢権現」として所蔵されており、尻尾の太い白キツネの背に左足で
立ち、右足で雲を踏もうと上げる格好のもの。

 左右いっぱいに翼を広げ、頭の上に火炎をかかげています。白キ
ツネに乗り、火炎を背負った姿はまるで飯縄系の天狗に似ています
が、細部は独創的な作者の神経が行き届き最高傑作のひとつだと天
狗研究者・知切光歳は「天狗列伝」で絶賛しています。

 この像は明治の廃仏棄釈の騒ぎの中、一時民間の家々に流出しま
したが、まつられる先々で次々と怪異が起こるため、最終的に現在
のところに落ち着いたものといいます。

 一方山梨県側、富士吉田市浅間神社北口本宮にも大きな天狗面が
掲げられています。またスバルライン終点北口五合目に小御獄神社
があって境内に天狗・正真坊の像があります。

 正真坊の住処は五合目駐車場からお中道に入り一時間も歩くと御
庭があらわれ、そこから右へ下った奥庭周辺を含め天狗の庭と呼ば
れるところ。奥庭荘付近には「天狗石」もあります。このあたりは
雄大な富士山頂をバックにカラマツが地を這って生えています。

 五合目小御獄神社には日本武尊や富士山の祭神である木花開耶姫
の姉の磐長姫命(いわながひめのみこと)のほか大天狗小天狗の社
もあります。

 そばに天狗像の顔の部分から顔を出して記念撮影ができる看板が
ありました。写真を撮りたいのでちょっと顔を出してくれない?と、
そばにいた見知らぬ若者に頼んだら天狗の面のところにきまり悪そ
うな顔が出てきました。有り難う。

 なお、ここの神社で頒布している正真坊の軸があり写真で見る限
りでは、上に図案化された富士山が描かれ、その下の霧で白くなっ
た部分の真ん中に「富士山小御獄神社」墨で一行書き、その下に赤
い大岩があり磐長姫命とあります。

 さらにその下に岩に乗った一対の天狗が向かい合い、右の天狗は
鼻の高い赤顔で羽を広げ羽布団を持った形。左の天狗は青顔、くち
ばしのとがったカラス天狗でやはり羽を広げ頭上に刀をかざした形
でした。

以下つづきます。
(見本終わり)

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