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山と里の文化伝承に遊ぶ【画文通信】(07)

山旅通信【ひとり画ってん】画と文を毎月郵送)から
【とよだ 時】 漫画家(駄画師)、ゆうもぁ画文業

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▼山旅イラスト通信【ひとり画展】(はがき版)885号
「八ヶ岳の天狗は赤天狗、青天狗」

【短略文】

八ヶ岳の天狗岳は東西2峰に分かれ、東天狗岳の頂上近くは、赤い岩
肌を出しているため「赤天狗」と呼ばれ。西天狗岳は緑のハイマツにおお
われて丸みがあり「青天狗」と呼ばれています。山頂からの展望は雄大
で、北、中央、南アルプスをはじめとして360度の大展望です。三角点
は西天狗岳にあります。
・長野県茅野市と小海町との境。

▼885号 「八ヶ岳の天狗は赤天狗、青天狗」

【本文】

 八ヶ岳にも天狗岳があります。ここの天狗岳は東西2峰に分かれ、東

天狗岳(2646m)は縦走路沿いにあり、そこから西へ約300m離れたと

ころに三角点のある西天狗岳(2645.8m)があります。



 東天狗岳の頂上近くは、岩肌を出して赤い岩場をつくっているため

「赤天狗」と呼ばれ、西天狗岳は緑のハイマツにおおわれて丸みがあり

「青天狗」と呼ばれています。



 山頂からの展望は雄大で、北ア・中央・南アルプスはじめ、360度の

大展望です。天狗岳の北西に流れ下っているすりばち池溶岩流は両側

のヘリが高くなって、内側がへこんでおり、いちばん低いところは雨期に

は水がたまり「すりばち池」といっています。



 渇水期になると黒いの安山岩が露出、無数に亀裂ができて奇怪な様

子になります。また池の先には「天狗のお庭」と呼ぶ草原が広がってい

て、小さな池があちこちにあり、緑のハイマツが水面に映えて神秘的で

す。



 天狗岳は荒々しい南八ヶ岳と森林と草原のやさしい北八ツヶ岳のほぼ

中間。その両方をそなえています。またかつてはこのあたりにもライチョウ

がいたらしく、1946年(昭和21)とその翌年、1968年(昭和43)の3

回、天狗岳北の斜面で、ライチョウを目撃したという報告があったそうで

すが、その後、姿を見た人がないといいます。絶滅してしまったのでしょう

か。



 天狗岳の登山口は奥蓼科温泉郷渋の湯。ここはお湯に淡白色、黄褐

色の沈殿物がついているため「渋」の字があるという。この温泉郷も武田

信玄の「隠し湯」で、武田信玄が上杉謙信との合戦の時に負傷した兵の

湯治に利用したといい、また武田信玄が海ノ口城(荒船山南麓の南牧

村)攻略の時も、ここで軍勢の戦の傷をいやしたと伝えています。



 ところで奥蓼科温泉郷は渋の湯、渋御殿湯、渋辰野館、明治温泉の4

つの温泉があります。渋の湯は、延暦2年というから平安時代初頭の西

暦783年、諏訪神社神官が霊夢によって発見したという伝説もあります。



 江戸時代には高島藩の直轄となったこともあって、御殿の湯などと呼

ばれました。渋辰野館は、信玄の隠し湯の中でも薬効があり、とくに信玄

の薬湯とされているとか。



 さらに明治温泉は、かつては諏訪神社祭神の鹿狩り場と定められてい

たことから「御射鹿の湯」と呼ばれていました。しかし、明治21(1888)年

に開業の際、「明らかに治る温かき湯」ということで「明治温泉」と名づけ

れたといういきさつもあります。



 また一説に元禄年間(1688〜1704)、身ごもった鹿が水を飲みに谷

を下り、温泉にたどりつき温泉を飲み湯に浸かって子鹿を安産したのを

発見。それから人間も温泉を利用したという話もあるそうです。

・長野県茅野市と小海町との境。



▼天狗岳【データ】
【所在地】
・長野県茅野市と小海町との境。小海線松原湖駅の南西11キロ。東天
狗岳と西天狗岳がある。JR中央線地の駅からバス、終点渋の湯下車、中
山峠経由歩いて3時間30分で天狗岳。山頂は東天狗岳と西天狗岳
(2646m)に分かれる。東天狗岳(2640m)は何もなし。15分で西天狗
岳に二等三角点(2645.8m・点名東岳)がある。
【位置】
・西天狗岳三角点:北緯36度1分8.9秒、東経138度21分19.5秒
【地図】
・旧2万5千分の1地形図:蓼科(長野12号-4)

▼【参考文献】
・『角川日本地名大辞典20・長野県』市川健夫ほか編(角川書店)1990
年(平成2)
・『コンサイス日本山名辞典』徳久珠雄編(三省堂)1979年(昭和54)
・『信州山岳百科2』(信濃毎日新聞社)1983年(昭和58)
・『新日本山岳誌』日本山岳会(ナカニシヤ出版)2005年(平成17)
・『日本三百名山』毎日新聞社編(毎日新聞社)1997年(平成9)
・『日本山名事典』徳久球雄ほか(三省堂)2004年(平成16)



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