山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

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▼714号 「北陸の白山御前峰・泰澄和尚は天狗になった?」

【序文】140字
白山とは御前峰、大汝峰、剣ヶ峰の3峰の総称。これらの峰から少
し離れた南方に別山があります。奈良時代、越ノ大徳とも呼ばれる
泰澄上人が弟子の臥(ふせり)行者と浄定(じょうじょう)行者を
連れて登り修験の山としました。のち、泰澄上人は御前峰にとどま
り白峰大僧正という天狗になって白山全体を守っているという。
・石川県白山市と岐阜県白川村との境

▼714号 「北陸の白山御前峰・泰澄和尚は天狗になった?」

【本文】
北陸の名山・白山(石川県白山市と岐阜県白川村の境)は御前峰(ご
ぜんみね)、大汝峰(おおなんじみね)、剣ヶ峰(けんがみね)の3
峰の総称で、これらの峰から少し離れた南方に別山(べつざん)が
あります。

雪で白く輝くこの峰々の美しさは古くから世に知られ、万葉の時代
から「越のしらみね」と詠われました。

この山は奈良時代、越ノ大徳(こしのたいとく)とも呼ばれる泰澄
上人が、弟子の臥(ふし)行者と浄定(じょうじょう)行者を連れ
て開山したという。

山頂に登った上人は白山妙理権現という神を感得し(白山妙理権現
は泰澄大徳そのもという説もあります)、その眷属配下といわれる
禅師王子、児宮童子、一万眷属、十万金剛童子、五万八千采女、そ
の他天狗などをまとめる身となり、御前峰にとどまり白峰大僧正と
いう大天狗になって白山全体を守っていることになっています。(た
だ平安時代末期の日本の仙人37人をピックアップした本「本朝神仙
伝」には、泰澄は7番目の仙人に数えられています。)

また臥行者は奥ノ院に当たる大汝峰に止住するといいます。そして
浄定行者は白山正法坊天狗となって別山に住み、上人を助けている
とされています。

・【データ】御前峰(ごぜんみね)
・【異名・由来】
この山を開いた泰澄上人が御前峰にとどまり、白峰大僧正という天
狗になって白山全体を守っているという。

・【所在地】
石川県白山市と岐阜県大野郡白川村との境 最短:JR金沢駅から
バス別当出合下車、歩いて3:20分で御前峰。一等三角点(2702.2
mm)と白山比盗_社奥宮がある。地形図上には山名と三角点の標
高と白山奥宮の文字の記載あり。三角点より北方向直線約316mに
剣ヶ峰がある。三角点より南方向直線約680mに室堂平がある。

・【ご利益】
白山比盗_社奥宮:大漁・海上安全の神

・【名山】
深田久弥選定「日本百名山」(第87番選定):日本二百名山、日本
三百名山にも含まれる。
岩崎元郎選定「新日本百名山」(第45 番選定)
田中澄江選定(1981年)「花の百名山」(第57 番選定)
田中澄江選定(1995年)「新・花の百名山」(第57番選定)

・【位置】国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索
・【御前峰一等三角点】緯度経度:北緯36度09分18.49秒、東経136
度46分17.12秒

・【地図】
2万5千分の1地形図「白山(金沢)」。5万分の1地形図「金沢−
白山」

・【参考】
『図聚 天狗列伝・東日本編』知切光歳著(三樹書房)1977年(昭
和52)
『角川日本地名大辞典17・石川県』浅香年木ほか編(角川書店)19
81年(昭和56)
『天狗の研究』知切光歳(大陸書房)1975年(昭和50)
『日本歴史地名大系17・石川県の地名』(平凡社)1991年(平成3)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよだ 時】

 

 

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