山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

▼677号 「北陸白山・別山からの富士山」

【概略】
白山連峰のひとつ別山からは、遠く富士山が望めます。別山の名は、
別の国の山富士山が見えるという意味だとか。もと白山の主峰御前
峰にいた地主神が白山権現に譲ってこちらに鎮まっているという説
話もあります。
・石川県白峰村と岐阜県白川村と荘川村との境

▼677号 「北陸白山・別山からの富士山」

【本文】
白山連峰のひとつ別山は、主峰御前峰(2702m)、大汝峰(2684m)
とならんで白山三峰に数えられ、山頂近くにある大岩石に青海波の
波紋が残っていることから「四海浪岳」(「後風土記」)とも呼ばれ
ます。

717年(養老元)泰澄大師が白山を開山してより、大師の弟子・浄
定行者が天狗・白山正法坊に化身して守っているといわれます。

山頂直下には別山白山神社があって、白山の地主神・大山祇神(山
の神)をまつってあります。大山祇神は聖観音の垂迹神だといわれ
ています。

白山比盗_社蔵の「白山之記(しらやまのき)」には「白山の本来
の地主神は白山権現に御前峰を譲っていまは別山の方に鎮まってい
る」とされているそうです。

別山とは別の国の山のことですがここでは富士山が望める山の意味
だそうです。9月、なるほど、快晴の別山からは山なみの向こうに
富士山が小さく見えます。

いつもの堂々とした富士山と違って彼方の彼方で霞みがち。なんだ
か遠慮しているような感じに見える山の姿でした。

▼別山【データ】
【山名・異名】
・別山(べつざん)

【山名の由来】
・別山とは別の国の山の意味だが、ここでは富士山が望める山の意
味だという。

【所在地】
・石川県白山市(旧石川郡白峰村)と岐阜県大野郡白川村と岐阜県
高山市(旧大野郡荘川村・しょうかわむら)との境。最短コース:
JR北陸本線金沢駅からバス市ノ瀬下車、歩いて6時間で別山。二
等三角点(2399.4m)と別山白山神社の祠がある地形図上には山名
と三角点のとその標高のみ記載。付近に何も記載なし。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【別山二等三角点】緯度経度:北緯36度06分19.67秒、東経136度4
5分56.58秒


【地図】
・2万5千分の1地形図「白山(金沢)」。5万分の1地形図「金沢
−白山」

【参考】
・「天狗の研究」知切光歳(大陸書房)1975年(昭和50)。
・「日本山岳ルーツ大辞典」村石利夫(竹書房)1997年(平成9)
・「角川日本地名大辞典21・岐阜県」野村忠夫ほか編(角川書店)1
980年(昭和55)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよだ 時】

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