山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

▼651号 「山の花・岩場に咲くコイワカガミ」

【概略】
低山に生える大形のオオイワカガミと小形のコイワカガミがあると
いう。しかし専門的な図鑑では「俗にいうコイワカガミは高山にあ
るため全体が小ぶりになり、葉の縁のきょ歯もほとんどなくなった
だけのことで普通のイワカガミの特別な品種ではない」とあるから
ややこしい。ところでヒメイワカガミというのもあるという。
・イワウメ科イワカガミ属の常緑多年草

▼651号 「山の花・岩場に咲くコイワカガミ」

【本文】
高山で人気のあるコイワカガミは、小形で岩場に生え、堅い葉の表
面が鏡のように光るので「小岩鏡」というのだそうです。ですが名
は体を表さず、岩の鏡といいながら尾瀬ヶ原など湿原にも多くあり
ます。

高山植物の図鑑には、低山に生える大形のものをオオイワカガミと
いい、小形のものをコイワカガミと区別するとあります。

しかし専門的な図鑑では「俗にいうコイワカガミは高山にあるため
全体が小ぶりになり、葉の縁のきょ歯もほとんどなくなっただけの
ことで普通のイワカガミの特別な品種ではない」とあるからややこ
しいものです。

ところでヒメイワカガミというのもあります。だが牧野富太郎博士
は「これをコイワカガミというのは誤りだ」とそっけない。

でも「大」だろうと「小」だろうと人間が勝手に決めていること。
われらが「コイワカガミ」は、ガスの立ちこめる岩場で淡紅色の美
しい花を咲かせてくれています。

イワカガミの仲間には、葉が何倍も大きなオオイワカガミ、普通白
花が咲く葉の小さいヒメイワカガミ、同種で紅色の花のベニバナヒ
メイワカガミ、その変種ヤマイワカガミなどがあるそうです。「右
左岩間岩間の岩かゞみ」(岸麥水)
・イワウメ科イワカガミ属の常緑多年草。イワウチワ属という(「原
色牧野植物図鑑」)のもある。

▼【データ】
【参考】
・「高山植物」(野外ハンドブック・8)小野幹雄ほか(山と渓谷社)
1985年(昭和60)
・「世界の植物・3」(朝日新聞社)1975年(昭和50)
・「植物の世界・6」(朝日新聞社)1995年(平成7)
・「日本の野草」(山と渓谷社)1983年(昭和58)
・「牧野新日本植物図鑑」牧野富太郎(北隆館)1974年(昭和49)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

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