山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

▼577号 「奥多摩・三頭山のカミナリ」

【概略】
三頭山はどうも雷に縁がある。古い避難小屋の時も1晩泊らされた。
鴨沢から尾根に取付いて間もなく大雷。避難小屋に逃げ込もうとツ
ネ泣き坂を駆け登ったが間に合わず。入小沢ノ峰にテントを張りも
ぐり込んだ。雷鳴と稲妻と豪雨が続く。そんななか中年男性が一人、
傘をさして悠々と下って行った。
・東京都奥多摩町と檜原村、山梨県小菅村と上野原市との境

▼577号 「奥多摩・三頭山のカミナリ」

奥多摩の、三つのピークがありその名も三頭山。かつてここは「水
戸嶺」と呼んだという。ある時、山が荒れてとまらない。村人は神
の怒りに違いないと占ったところ「山の恵みに感謝せよ」とのお告
げ。

早速、社(やしろ)を建て山の神を祭ったという。こんな伝説から
案外、山名は水戸嶺の「ミト」から来ているのかも知れないなどと
思ったりもします。

ここはどうも雷に縁がある山です。山頂にほど近いところにある避
難小屋がまだ古かった時も雷と大雨で1晩させられたことがありま
す。

ある年の初夏、雲取山から石尾根七ッ石山直下のブナ坂経由で鴨沢
に下り、そのままムロクボ尾根を三頭山に登りかえしました。尾根
に取付いて間もなく鳴りはじめた大雷。

三頭山の避難小屋に逃げ込もうとツネ泣き坂を駆け登ったが間に合
わずしばらく窪地に避難しました。雷と雨の合間を縫って入小沢ノ
峰付近にテントを張りもぐり込みました。

雷鳴と稲妻とザーザー雨が続きます。そんななか中年男性が一人、
傘をさして悠々と下って行きました。

雨が小やみになり、避難小屋に引っ越ししようとは思いましたが、
そこは持ち前のぐうたらで、そのまま一晩そこにお邪魔してしまい
ました。

▼【データ】
【所在地】
・東京都西多摩郡奥多摩町と山梨県北都留郡小菅村との境。JR青
梅線奥多摩駅からバス、深山橋停留所下車、さらに歩いて2時間10
分で入小沢ノ峰。写真測量による標高点(1302m)がある。大寺山
から鴨沢方面への下山道分岐。地形図上には標高点の標高のみ記載。
付近に何も記載なし。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【標高点】緯度経度:北緯35度45分1.06秒、東経139度00分
19.05秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「猪丸(東京)」と「丹波(甲府)」と「奥多
摩湖(東京)」と「七保(甲府)」(4図葉名と重なる)。5万分の1地
形図「東京−五日市」

【参考】
・東京都西多摩郡檜原村文化財専門委員の情報

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
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