とよだ 時・山旅イラスト通信 【ひとり画展】(初期作品)

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▼このページの目次

921 山の巨人伝説と房総の山(石射太郎山)
922 奈良県吉野・久米仙人と竜門岳
923 越後三山八海山・八ツ峰と八つの海とヤッカイサン
924 北アルプス・乗鞍岳と木曾義仲
925 巨人の鼻と頭・美ヶ原
926 落ち武者と安徳天皇と四国・剣山
927 中央アルプス南部・安平路山
928 奈良大峰山・釈迦ヶ岳
929 魚沼三山・越後駒ヶ岳(魚沼駒ヶ岳)
930 東北の暴れ山・蔵王山

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▼921号 「山の巨人伝説と房総の山(石射太郎山)」

昔、大男デイダラボッチが、鹿野山から南方を眺めていました。す
ると、かなたの山の上に怪物があらわれました。大男はあわてて怪
物に向かって矢を放ちました。みごと命中。怪物は空高く舞い上が
って、南の高宕山に落下しました。その時、デェダクボは「石射た
ろう」と叫んだという。しかし、デェダクボが射たのは怪物の形を
した岩の塊だったのでした。それ以来、この山を石射太郎というよ
うになったということです。
・千葉県富津市と君津市との境。

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▼922号 「奈良県吉野・久米仙人と竜門岳」

奈良県吉野山北方の竜門岳は、久米の仙人が修行した山だといいま
す。奈良天平年代、久米川で洗濯をしている女性の太ももを見て雲
から墜落。そして二人は結婚、普通の人として暮らしていました。
たまたま東大寺建立の人夫としてかり出された仙人は、仙術で材木
を運搬。感謝した天皇は仙人に免田を与えました。それを元手にし
て建てたのが、橿原市にある久米寺だということです。
・竜門岳:奈良県の宇陀市と吉野郡吉野町の境。

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▼923号 「越後三山八海山・八ツ峰と八つの海とヤッカイサン」

鋸の歯のような岩峰群(八ツ峰)が、地蔵岳、不動岳、七曜岳、白
河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ヶ峰、大日岳、さらに入道岳がならぶ
八海山。名前の由来にはいろいろな説があり、八つの池(海)があ
るとか、八つの峰が梯子段だとする八階山説、八つの沢谷の八峡山
説などがあります。馬鍬や田植え爺の雪形があらわれます。
・新潟県南魚沼市。

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▼924号 「北アルプス・乗鞍岳と木曾義仲」

尾北アルプス南端の乗鞍岳は、岐阜県高山方面から見ると、まるで馬
の背に似た形をしているところから山名がつけられました。信州で
も松本付近から眺められ、最初に朝日が当たるので朝日岳と呼んで
親しまれ、昔からの長野県歌にも「御嶽、乗鞍、駒ヶ岳、浅間は
ことに活火山」と歌い込まれているほどです。木曽義仲が自らを
朝日将軍と名乗ったのもそこから来ているという。この山は「乗
鞍23峰」と呼ばれるように23の峰と、7ヶ所の湖、8ヶ所の平原
があり、乗鞍岳というのはその総称です。最高峰は一ノ池火山帯の
剣ヶ峰(標高3025.7m)。富士山、白山の眺めがすばらしい。
・長野県松本市と岐阜県高山市との境。

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▼925号「巨人の鼻と頭・美ヶ原」

美ヶ原高原は標高1800〜2000mのゆるやかな溶岩地。そのほぼ中
央に美しの塔が建っており、最高地点は王ヶ頭。西へ尾根の断崖
の頂が王ヶ鼻。松本平から望むとまるで巨人の鼻のように見える
ため王(巨人)ヶ鼻の名前があるそうです。その上にあるのが巨人
の頭。王ヶ鼻には石仏がたくさん建っていて、その中の祠は王ヶ鼻
神社。かつて地元の御嶽山信仰の人々はここまで登ってきて、はる
かにそびえる御嶽に手を合わせながら、厳しい修行に励んだといい
ます。
・長野県松本市と武石(たけし)村、長和町(旧和田村)。

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▼926号 「落ち武者と安徳天皇と四国・剣山」

四国の剣山はもと「立石山」とか「石立山」、また「小篠(こさざ)
の権現」などともいわれていたという。それが剣山という名前に
なったのには源平合戦で死んだとされる安徳天皇が実は生きてい
て、剣山に登り、自らの剣を奉じて山頂に埋めたとも、遺勅によっ
て剣が山上に納められたからだという。剣山山頂に広がる「平家の
馬場」という平原は、平氏再興を図る落ち武者たちが乗馬の訓練を
したところとされています。
・徳島県三好市、美馬市、那賀町の境。

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▼927号 「中央アルプス南部・安平路山」

安平路山山頂には三角点があり、樹林とササに覆われています。
かつては南面の松川入ルートもありましたが、鉄砲水による遭難
などがあり入山禁止に、いまは縦走路だけ。登山口の大平宿は「い
ろりの里」として山村生活体験ができる観光施設になっています。
・長野県飯田市と大桑村との境。

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▼928号 「奈良大峰山・釈迦ヶ岳」

釈迦ヶ岳はお釈迦さまが説法をしたインドの霊鷲山が人々を救う
ために飛んできた山だという。山頂に建つ銅製の釈迦如来像は大
阪の行者講の寄進により建立されたもの。大峰一番の強力岡田雅
行という人が銅像をいくつかに分け、約20キロの山道を運びあげ
たという。
・奈良県下北山村と十津川村の境。

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▼929号 「魚沼三山・越後駒ヶ岳(魚沼駒ヶ岳)」

越後駒ヶ岳は魚沼駒ヶ岳とも呼ばれ、越後三山の最高峰でがっしり
とした男っぽい山。古書に「春夏の際残雪駒の形をなす、故(ゆえ
に)名(なづ)けしとぞ」とあるのが山名の由来という。種をまき、
苗代をつくる農作業の時期を知らせる白馬や老婆の顔、ナスの形も
あるそうです。
・新潟県魚沼市と南魚沼市との境。

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▼930号 「東北の暴れ山・蔵王山」

蔵王山も噴火の山で、有史以来34回とも47回ともいう暴れ山。い
まも御釜の北東部丸山沢では噴気活動が続いています。この山の噴
火の記録は鎌倉時代で、ユズの大きさの石が雨のように降ってきた
という記録があります。山名は役ノ行者の叔父の願行という坊さん
が奈良県吉野金峰山(きんぷせん)から蔵王権現を勧請(かんじょ
う)して、まつったからだという。
・山形県と宮城県との境。

 

 

 

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