とよだ 時・山旅イラスト通信 【ひとり画展】(初期作品)

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▼このページの目次

891 南ア・仙丈ヶ岳
892 北ア・白馬岳の大桜草
893 北ア・小蓮華岳と風切地蔵
894 八ヶ岳・富士山との背比べと天狗たち
895 北ア立山・天狗山と国見岳の天狗
896 高山植物・タカネグンナイフウロ
897 三石山・育つ岩と天狗ばなし
898 北ア・遠見尾根と風切地蔵
899 北ア五龍岳・ガケだけと武田菱岳
900 富士山が日本一大きくなったわけ

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▼891号 「南ア・仙丈ヶ岳」

仙丈は伊那谷から仰ぐと藪沢カールの底が広々としていて千畳敷
に、また山の高さが千丈もあり、「広い」「非常に高い」とかの意味
を持つのだとか。地蔵尾根コースの登山口にある長野県側柏木に伝
わる「孝行猿」の説話は、かつては教科書「尋常小学修身書」(巻
一)などにも載せられたそうです。

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▼892号 「北ア・白馬岳の大桜草」

登山道で小さな白い花を見つけます。何枚もの葉に囲まれ茎や葉の
わりに大型です。ゴゼンタチバナの花です。正確には白い花に見え
るのは4枚の総包片。「ゴゼン」は北陸の白山の御前峰で発見され
たからという。また「タチバナ」はカラタチバナのような赤い果実
をつけることからつけられた名前だそうです。

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▼893号 「北ア・小蓮華岳と風切地蔵」

小蓮華山の大日如来像は「風切地蔵」とも呼ぶそうです。小蓮華山
頂と、ふもとの落倉集落の風切地蔵、そして柄山(からやま)峠の
風切地蔵は東へ向かって一直線。これは冬至の「日の出」と夏至の
「日の入」にぴったりと符合。結界を形づくり、昔からこのライン
の南には「魔」が入らないと伝えられています。

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▼894号 「八ヶ岳・富士山との背比べと天狗たち」

富士山と八ヶ岳との背比べの話。こんな類話もあります。競争の途
中で八ヶ岳の頭が折れてしまいました。口惜しがる八ヶ岳。そこへ
鞍馬天狗がやってきていたく同情。小天狗に赤岳に社を建てさせ、
折れた頭を山腹に鎮座、美しの森としました。大天狗・小天狗は岩
と化して赤岳近くで見守っているという。

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▼895号「北ア立山・天狗山と国見岳の天狗」

立山の山小屋では時どき不思議な出来事にあうといい、それは天
狗の仕業だという。千葉県から人をさらって天狗が室堂の洞窟に
来た話は、泉鏡花の『龍胆と撫子』にも出てきます。それにちな
んでいるのか天狗山近くの「天狗平山荘」裏手には「龍膽や巖頭
のぞく剱岳」という水原秋櫻子の句碑があります。

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▼896号 「高山植物・タカネグンナイフウロ」

タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)はグンナイフウロの高山型。
7月から8月ごろ、茎の上部で枝分かれし、その先に、散房花序(さ
んぼうかじょ)になって大きめな濃い紫紅色の5弁花をつけます。
郡内とは山梨県の東部の郡内地方(都留市付近)のことだそうです。
母種のグンナイフウロの花は淡い紅色です。

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▼897号 「三石山・育つ岩と天狗ばなし」

房総半島のほぼ中央にある三石山は、3つの大岩があり、岩くつ
に食い込むように観音堂が建っています。山頂へ登るには狭い岩
の割れ目を進みます。この岩が年々育つといい、いまは体を横に
してやっとすり抜けます。ここにも天狗がたくさんいて修行を積
んだ清廉潔白な住職でないと勤まらないという。

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▼898号 「北ア・遠見尾根と風切地蔵」

五龍岳には遠見尾根から登ります。遠見とはタワミ(タルミ)のこ
とだそうです。また眺めがよいので遠見の字を当てたという。小遠
見山から地蔵ノ頭に着くと大きなケルンがあり、その中の地蔵さん
は風切地蔵というそうです。また天狗尾根にも風切地蔵があり、こ
れらの地蔵は山麓を風害から守っているという。

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▼899号 「北ア五龍岳・ガケだけと武田菱岳」

崖がきり立つ山を「崖岳」と呼びます。ガケ岳がなまってガキにな
り、餓鬼の字を当てました。五龍岳も昔は餓鬼岳といっていたとい
う。五龍岳の崖のG2の岩峰に現れるX字形の割れ目に雪が着くと、
領主の家紋武田菱(御菱・ごりょう)に似た雪形になります。その
「ごりょう」がなまって「ゴリュウ」になったという。

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▼900号 「富士山が日本一大きくなったわけ」

美しく成長していく妹の富士山。醜くい姉の伊豆下田富士は妹を
きらい、その間に天城山という屏風を立てて隠れてしまった。心
配した富士山は姉の様子を見ようと背伸びをしてどんどん大きく
なっていきました。姉は隠れようとますます小さくなってしまい
ました。そんな姉たちを見て末娘の八丈島の八丈富士は胸をいた
めているという。

 

 

 

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