とよだ 時・山旅イラスト通信 【ひとり画展】(初期作品)

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▼このページの目次

621 風流な山の花・ハクサンフウロ
622 山の石仏・修那羅山のささやき様
623 長野県・穂高神社の犀竜と泉小太郎
624 奥武蔵・子ノ権現は三角帽子
625 山梨県・御正体山のレンゲショウマ
626 栃木県・足尾山地夕日岳と十三夜
627 日光・古峰ヶ原の天狗隼人坊
628 山の花・ナンバンギセル
629 丹沢・ガスの鬼ヶ岳
630 北ア・燕岳合戦尾根の鬼臼

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▼621号 「風流な山の花・ハクサンフウロ」

ハクサンフウロはフウロソウ(風露草)の仲間。針ノ木隧道の上の
鳴沢岳のものは無惨にもつぼみがもぎ取られ、また花びらがむしら
れていた。それでもけなげにその名にふさわしく、露を含みながら
風に吹かれながら咲いていまいるのがいとうしい。
・フウロソウ科フウロソウ属の多年草

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▼622号 「山の石仏・修那羅山のささやき様」

その響きから人気をよんでいる修那羅峠の「ささやき神」。しかし
この石仏は笹を持っていて違和感がある。その意味は笹焼きで、野
焼きや山焼きを意味するのだという。野焼き、つまり春にはい出る
虫の卵を焼く、害虫駆除の神さまだっただ。そういえば形がいかに
も葉虫のような姿をしている。
・長野県筑北村と青木村との堺

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▼623号 「長野県・穂高神社の犀竜と泉小太郎」

かつてこの一帯は満々と水を湛える湖だった。湖には諏訪大明神の
化身の犀竜が住んでいた。犀竜は日光泉小太郎という子どもをもう
けた。成長した小太郎は母に乗って、湖をせき止めている岩山を突
き破り、次々と水を落として人が住める平地をつくった。これが松
本平、安曇野のはじまりだという。
・長野県安曇野市

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▼624号 「奥武蔵・子ノ権現は三角帽子」

子ノ権現とは「子ノ聖」のことだという。紀伊の国で子の年のそろ
いもそろって子の月、子の日、子の刻に生まれたのが「子の聖」。
成長するにつれ各地を行脚していたが、悪神たちの憎しみから、下
半身に大やけどを負った。しかし神の力で助かり、以来、足腰の守
り神になったとの伝説がある。
・埼玉県飯能市

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▼625号「山梨県・御正体山のレンゲショウマ」

よく目立つかなり印象的で優雅な花・レンゲショウマ。開いている
花弁のようなものは実はがく片だという。その中側にある、丸く先
が紫色の部分がほんとうの花弁。花がハスの花に、葉がサラシナシ
ョウマに似ているのでレンゲショウマ。1属1種の日本固有種だと
聞けばなんとなくいとおしくなる。
・キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草。・山梨県都留市

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▼626号 「栃木県・足尾山地夕日岳と十三夜」

夕陽が沈んだ後、十三夜の月が少しいびつになって輝いています。
この位の方が趣があっていい。眺めていると、左下に小さな点を見
つけます。火星です。何という運のいいことでしょう。夜中、鹿が
やってきてひと鳴き、ふた鳴き。この世の贅沢とはこんなことでし
ょうか。
・栃木県鹿沼市

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▼627号 「日光・古峰ヶ原の天狗隼人坊」

古峰神社は、もと山伏の道場だったが、明治の廃仏棄釈で神道に切
り替えた神社。しかし参拝者は天狗がお目当てに来たという。ここ
は三つの石が重なっている古峰神社の奥社。抜けるような青空。ベ
ンチに陣取りガスに火をつける。ラーメンがやたらとうまい。時間
が止まったようなひとときだった。
・栃木県鹿沼市

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▼628号 「山の花・ナンバンギセル」

道ばたに生えているススキの根元に、奇妙な花を見つける。まるで
タツノオトシゴが口をあけたよう。ご存じナンバンギセルだ。形が
いかにも南蛮渡来のタバコのキセル。咲くといふものにはあらぬき
せる草 森田公司。「万葉集」ではオモイグサ(思い草)。
・ハマウツボ科ナンバンギセル属の1年草

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▼629号 「丹沢・ガスの鬼ヶ岳」

ガレた急坂のクサリ場鬼ヶ岩ノ頭は昔はかなりな難所だったとい
う。かつて山伏たちは、ここを「仙人の岩」と呼んであがめたと、
何かで読んだことがある。蛭ヶ岳から見るとたしかにこの2つの岩
峰が2本の鬼の角に見える。
・神奈川山北町と相模原市との境

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▼630号 「北ア・燕岳合戦尾根の鬼臼」

合戦小屋には鬼の顔を掘った臼。坂上田村麻呂が退治した魏石鬼だ
という。大和朝廷とっては鬼でも地元にとっては自分たちの王。そ
う簡単に他からの侵略者に魂を売りません。いまでも魏石鬼やその
手下とされる常念坊はしたたかに人々の心の中で生きている。
・長野県安曇野市

 

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