とよだ 時・山旅イラスト通信 【ひとり画展】(初期作品)

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▼このページの目次

601 山の花・サギソウ
602 山梨県・石割山麓内野の天狗社
603 高山植物・タカネナデシコ
604 奥秩父・瑞牆山謎の古代文字
605 群馬・赤城山の鬼と榛名山の鬼
606 東北・早池峰山の主は怪物?
607 茨城県・加波山の天狗
608 紀伊・大台ヶ原の鬼と山の神と弥山の神
609 北ア・白馬岳のハクサンコザクラ
610 南ア・農鳥岳農鳥とタマゴ

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▼601号 「山の花・サギソウ」

シラサギが舞い降りるような優雅な花サギソウ。昔、離別した兄を
捜しに越後へ旅立った娘が、自分がシラサギの姿になっているを見
て驚きなげきました。そのころ越後の弓の名人の若者が、見たこと
もない白い鳥を見つけ矢を放ちました。鳥の落ちた場所には足に傷
を負った娘がいました。ふたりは兄妹だったことが分かり喜び合い
ました。見るとまわり一面サギソウの花が咲いていました。サギソ
ウは黄泉の国からこの世に戻る人を運ぶ花だったのです…。

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▼602号 「山梨県・石割山麓内野の天狗社」

富士山の展望台石割山から忍野に降り、内野天狗社からバスで帰る
登山者も多い。ふつう天狗の祠は末社か摂社が多い中で、ここは境
内が300坪もある大きな神社全体が天狗をまつってあります。その
くせ神社の中にはご本体がなく、ただサカキにご弊をからませてあ
るばかり。ご本尊は摩利支天だそうです。
・山梨県忍野村

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▼603号 「高山植物・タカネナデシコ」

高い山を縦走しているとタカネナデシコが優美な花を咲かせている
のをみかけます。その昔、信濃と飛騨の国境にある峠の巨岩にいつ
しか悪霊がすみつきました。村一番の暴れん坊の太郎は梓の弓を背
負い峠に向かいました。やがて風がやみ、青空が戻ってきました。
村人が峠に行って見ると太郎の放った矢が大岩に根づきナデシコの
花が美しく咲いていたということです。

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▼604号 「奥秩父・瑞牆山謎の古代文字」

瑞牆(みずがき)とは聖域を囲む垣根ことだといいます。ここの洞
窟には山師(鉱山技師、伐採を請け負う人)の間で知られる謎の古
代文字があるという。大正から昭和にかけての登山家・大島亮吉は
この洞窟を訪れ、著書「瑞牆山・小倉山」の中で「文字は一丈ほど、
風化して形を止めず…岩窟には剣を奉納してある」と書いています。
・山梨県北杜市

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▼605号「群馬・赤城山の鬼と榛名山の鬼」

赤城山はよほど喧嘩っ早いのか、日光の神や榛名山と戦ったりと忙
しい。南北朝時代の説話集「神道集」にも多くの武勇伝?が記載さ
れている。その赤城山と榛名山にそれぞれ鬼が住んでいたという。
この鬼は仲が悪く小さい時からケンカばかりしていたという。群馬
県の数市町村にまたがる。
・群馬県沼田市・昭和村と渋川市・富士見村・前橋市・桐生市との

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▼606号 「東北・早池峰山の主は怪物?」

早池峰山の主について柳田国男は『遠野物語拾遺126』で「狩人の
話では早池峰山の主は三面大黒といって、三面一本脚の怪物だと書
いています。ある朝、お神酒をあげようとすると、お前たちが飲め
と口をきいたという。それからは「物言い大黒」と呼ばれ、評判に
なったそうです。
・岩手県花巻市と川井村との境

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▼607号 「茨城県・加波山の天狗」

江戸後期の国学者・平田篤胤の『仙境異聞』にでてくる岩切大神天
狗と天中坊天狗。登山口桜坊に建つ像。天中坊は一本歯の下駄をは
いた普通の姿。岩切大神は羽をつけ、鼻があるのに烏天狗のように
嘴がとがり、狐に乗って烏天狗をはべらせ火炎を背負う。
・茨城県桜川市と石岡市との境

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▼608号 「紀伊・大台ヶ原の鬼と山の神と弥山の神」

大台ヶ原の大蛇ぐらは標高差千mの大絶壁。ここには妖怪がすむと
いう。猟師の六兵衛の前にあらわれた鬼女。飯をくれの、酒を飲ま
せろのとせがんでくる。そこへ怪女があらわれ無言のまま睨みあっ
た。しばらくして天地が震動して鬼女が消えた。怪女は山の神の化
身だった。
・奈良県上北山村

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▼609号 「北ア・白馬岳のハクサンコザクラ」

昔、小谷村の長者の娘・手巻には逢瀬を重ねる若者がいた。父親の
意志で別れることになった若者は、白馬岳の魔神・大婆王の正体を
現し、娘を小脇に抱え白馬岳に飛び去った。翌朝、お花畑は飛び散
った手巻の血で染まり、以後、純白だったハクサンコザクラの花は
紅紫色になっていたという。
・サクラソウ科サクラソウ属の多年草

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▼610号 「南ア・農鳥岳農鳥とタマゴ」

山名は鳥の雪形からきているという。しかし古くは農鳥岳が間ノ岳
と同じ山と見られていたり、雪形がどこのどれなのかかなり混乱。
地元の人の話ではシャモのオンドリのようだともいう。また農鳥岳
山麓に近い沢の黒い岩のことで、タマゴを3つも持って現れるとも
いう。
・山梨県早川町と静岡市との境

 

 

 

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