とよた 時・山のゆ-もぁ-と(イラスト)
山旅漫歩゚
【ひとり画通信】

▼796号「槍へ槍へとアルプス銀座」

【概略】
よく耳にするアルプス銀座に表銀座コース・裏銀座・西銀座などが
あります。これは槍ヶ岳を中心とした登山コースで表銀座は中房温
泉から燕岳・大天井岳・西岳・槍ヶ岳へ至るコース。裏銀座はブナ
立尾根登り口から烏帽子岳・野口五郎岳・鷲羽岳・双六岳から西鎌
尾根を経て槍ヶ岳へ至るコース。

▼796号「槍へ槍へとアルプス銀座」

【本文】
北アルプスの登山コースで、よく表銀座・裏銀座という言葉を耳に
します。表だ裏だというのはあまり好ましくはありませんが、槍ヶ
岳を中心とした登山コースのことのようです。

表銀座コースは長野県安曇野市の中房温泉を起点として燕岳・大天
井岳の肩・西岳・東鎌尾根を経て、槍ヶ岳へ至るコース。

裏銀座コースとは同じく長野県大町市の高瀬ダム横のブナ立尾根登
り口を基点とし、烏帽子岳・野口五郎岳・鷲羽岳・双六岳から西鎌
尾根を経て槍ヶ岳へ至るコースだといいます。表銀座コースに比べ
行程が長く登山者も少なく静かに歩けるところ。

また西銀座ダイヤモンドコースというのもあります。これは広義に
は、日本海側の剱岳・立山からはじまって、一般的には薬師岳・黒
部五郎岳・三俣蓮華岳から裏銀に合流、双六岳経由で槍ヶ岳へ向か
うコース。

表銀座は長野県側安曇野から見て里に近い山であり表なのだそうで
す。裏銀座コースは昭和の20年代は、こちらのコースの方が槍ヶ岳
へ至るメインルートになっていて、いまの表銀座コースくらいの登
山者を集めていたそうです。

そのほかゴールデンコースなどの呼び方もありかなり混乱ぎみなよ
うです。つまるところ、あこがれの槍ヶ岳へ向かう人気コースで東
京銀座通りのように登山者の多い通りということなのかも知れませ
ん。

一説に、1922年(大正11)に喜作新道(表銀座コース・東鎌尾根)
をつくった西岳小屋の小林喜作が、宿泊客に夕食を出したあと、中
房経由で自宅のあるふもとの穂高町(いまは安曇野市)まで下山、
用事を済ませてから、翌朝登山客が目を覚ます前に小屋に戻り朝食
の準備したという。

その時の格好が、当時銀座で流行していた草履(ぞうり)履(ば)
きに提灯(ちょうちん)をぶら下げたという、当時流行していた「銀
ぶら姿」だったのでだれいうとなく瓶座通りの名が定着したとの説
もあるそうです。

ちなみに喜作新道ができる前の明治から大正初期にかけては、槍ヶ
岳を目指すには常念小屋のある常念乗越から東天井岳を経て二ノ俣
谷沿いに槍沢に下ったという。

そしていまの吊り橋のある付近から槍沢を登りつめて槍ヶ岳に至る
のが一般的だったそうですから、随分と遠回りをしていたようです。

*槍ヶ岳【データ】整理すみ(2010/07/11調べ)
・【山名】やりがたけ

・【所在地】
長野県大町市、長野県松本市安曇(旧南安曇郡安曇村)と岐阜県高
山市上宝町(旧同県吉城郡上宝村)との境(ただし標高点は長野県)。
篠ノ井線松本駅の北西35キロ。松本電鉄新島々駅からバス、上高地
から歩いて延べ10時間半で槍ヶ岳。写真測量による標高点(3180m)。
(二等三角点は亡失・地形図には記載なし)。地形図に山名と標高
点の標高のみ記載。

・【名山】
深田久弥選定「日本百名山」(第54番選定):日本二百名山、日本三
百名山にも含まれる。
岩崎元郎選定「新日本百名山」(第58番選定・長野県)
清水栄一選定「信州百名山」(第68 番選定)
田中澄江選定(1981年)「花の百名山」(第74選定)

・【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
【槍ヶ岳標高点】緯度経度:北緯36度20分31.08秒、東経137度38分
51.4秒

【槍ヶ岳二等三角点】:二等三角点は亡失・地形図に記載なし。

・【基準点閲覧】国土地理院「基準点成果等閲覧サービス」で検索
基準点(三角点):(基準点コード TR25437450201)(点名:鎗ケ岳)
(冠字選点番号 波 13)(種別等級:二等三角点)(成果状態:成
果状態 停止【亡失】)(測地系:項目なし)(緯度経度:項目なし)
(標高:項目なし)(現況状態:項目なし)(所在地:項目なし)(点
の記図:項目なし)。

・【点の記】
記載なし

【地図】
・2万5千分の1地形図「槍ヶ岳(高山)」。5万分の1地形図「高
山−槍ヶ岳」

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

 

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