とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼776号 「山の植物・登山道に落ちているマツカサ」

【概略】
緑色のマツカサが、登山道に散らばっています。リスが食事したあ
とに違いありません。マツカサを見ていると子どものころのイタズ
ラ遊びを思い出します。カラのマツカサをひろってきて、のりやマ
ッチ棒で人形などを作りました。でもたいがいはうまくいかず途中
でほったらかしたものでしたが。

▼776号 「山の植物・登山道に落ちているマツカサ」

【本文】
緑色のマツカサが、山の道に散らばって落ちています。きっと、リ
スが食事したあとに違いありません。おなかはいっぱいになったで
のしょうか。

マツカサは、マツの実で、マツボックリともいいますよね。よく地
面に落ちているのは、種を飛ばした後の褐色に色が変わったカラの
もの。ふつうマツカサといえば、クロマツやアカマツのものをいっ
ています。

クロマツは、春咲いた雌花がマツカサになって秋になり、冬になっ
てもかさをつけたまま、そして再び春になり、秋になってから熟し、
種を飛ばして地面に落ちのだそうです。

このほか、マツカサによく似た実をつける木に、カラマツ、エゾマ
ツ、トドマツ、モミ、ヒマラヤスギなどがあります。

マツカサを見ていると子どものころのイタズラ遊びを思い出しま
す。カラのマツカサをひろってきて、のりでマッチ棒をつけたり、
ドングリにきりで穴をあけたりして差し込み、人形などを作ります。

丸く切った紙に中心に向かって切れ目を入れ帽子を作り、小さなマ
ツカサにかぶせ、別のマツカサにノリでくっつけます。それにマッ
チ棒の手足をやはりノリでつければ「みのを着た人」の出来上がり。

またドングリにキリで穴をあけてマッチ棒を差し込み、マツカサの
かさの間に差し入れてのりづけします。それに足をつければダチョ
ウになります。さらにドングリをマツカサのつけねにのりづけし、
マッチ棒の一本足をつければかかしのできあがり。

そのほか踊り子など、工夫すればいろいろなものができますよと、
説明書にはありますが、そううまくはいきません。たいがいは途中
でほったらかしたものです。

・【データ】
・【名前】:語源はまず霜や雪を「待って」もその色が変わらな
いのをほめていったという説。マツの葉は幹や枝に「まつわり
付く」ところから「マツ葉木」の説。

漢字の「松」は昔中国で丁固(ていこ)という人がお腹にマツがは
えてきたきた夢をみた。ヒザをたたいた彼はマツは十八公だ。オレ
は十八年後には「公」になるゾと予言、そのとおりになった。そこ
で「松」という字ができたという。

・【科属・分布・生育地】
マツ科マツ属植物の総称。種類:クロマツ、アカマツ、リュウキュ
ウマツ。五葉松類のヒメコマツ、ハイマツ、チョウセンゴヨウ、ヤ
クタネゴヨウ

・【花言葉】
不老長寿

・【参考】
『学習こども百科・9』(学研)1975年(昭和50)
「植物」(ポケット図鑑)小林純子(保育社)1977年(昭和52)
「世界の植物・6-63末」(朝日新聞社)1977年(昭和52)
「野の本・山の本(冬)」とよた 時(誠文堂新光社)1988年(昭
和63)
「むかしあそび大事典」(東陽出版)1985年(昭和60)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

 

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