とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

749号 「山道での楽しみ・フキノトウ」

【概略】
道ばたで山菜に会うのも楽しみのひとつ。熊野古道の小辺路。高野
山から横道にそれ、ろくろ峠、薄峠をへて山道に入るとフキノトウ
が目につき、辛子みそをつけて生で食べました。とくに竜神スカイ
ラインでは当たり前のように生えており、思い存分野趣を堪能しま
した。
・キク科フキ属の多年草

▼749号 「山道での楽しみ・フキノトウ」

【本文】
登山道で山菜に出会うのも楽しみの一つです。とくに雪の中から大
きなフキノトウが頭を出していたりするとひとりでに顔がほころび
ます。

フキノトウはフキ(日本原産)の花のつぼみで、形が塔のようなの
で「蕗の塔」なのだそうです。地方によってはフキノジイ(蕗の祖
父)ともフキノシュウトメ(蕗の姑)などと呼んだりするという。

フキノトウの花芽のまわりについている葉(苞・ほう)を草笛にし
て吹いたりします。フキノトウに含まれている精油には、消化と食
欲促進作用、去たん作用があり、独特のにが味にも、消化、食欲促
進作用があるそうです。

先年、和歌山県の高野山から熊野本宮までの熊野古道・小辺路をテ
ントに泊まりながら歩きました。高野山から横道にそれ金剛三昧院、
ろくろ峠、薄峠をへて山道に入るとフキノトウが目立ちはじめます。

とくに竜神スカイラインでは当たり前のように生えています。早速
採って辛子みそをつけて生のまま食べてみました。果無山脈を展望
しながらの食べ歩き、そのうまいこと。

しかし、フキノトウの「あく」のせいか、辛子みそのせいか、お尻
が文句をいいはじめ、なだめるのに大変でした。食べ過ぎると要注
意ですネ。品種のひとつにフキノトウがたくさん出る八つ頭があり、
観賞用にもなっています。
・キク科フキ属の多年草の花のつぼみ

・【データ】
【利用・薬用】:食欲促進作用、去たん作用、消化作用。

・【参考】
「牧野新日本植物図鑑」牧野富太郎(北隆館)1974年(昭和49)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

 

 

 

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