とよた 時・山のゆ-もぁ-と(イラスト)
山旅漫歩゚
【ひとり画通信】

▼692号 「北ア・唐松岳と巨人伝説」

【概略】
昔、雲を突くような巨人が足もとに枝振りのいい小松を見つけ引き
抜いた。そして形のいい御嶽山頂に植えようとして手を延ばした時、
朝になり嫌いな太陽が昇りはじめた。慌てた巨人は松を投げ出し
一目散。唐松は唐松岳の頂上に落ちて根を張ったという。
・長野県白馬村と富山県宇奈月町

▼692号 「北ア・唐松岳と巨人伝説」

【本文】
北アルプス後立山連峰に唐松岳(2695.8m)という山があります。
唐松岳とは信州側の名で、越中側の古地図には上犬ヶ岳と記載され
ているそうです。

大昔、信濃国に雲を突くような大男デイラボッチが北の方からのそ
りのそりとやってきました。西條の湖のほとりまで来た時、足もと
に枝振りのいい小松を見つけました。

「ここにはもったいない唐松だ。もっと高いところに植えてやりた
いものだ」。見渡すと高山がならぶ北アルプスの先の方に形のいい
木曽御嶽が目にとまりました。

「よしあそこの頂上に植えてやろう」。巨人が唐松を引き抜き、大
きな手のひらに乗せ、木曽御嶽に手を延ばしました。その時、夜が
シラジラと明け太陽が顔を出してきました。

日の光が嫌いな巨人は大慌て。植え替えどころではありません。松
を放り投げて一目散に逃げ出しました。投げられた唐松は近くの唐
松岳の頂上に落ちて根を張ったという。

それから幾千年、西條の湖の跡はなくなってしまいましたが松はい
までも残っているという。そして信濃国に湖や沼が多いのはその巨
人の足跡だとされています。ところで唐松岳に唐松あったっけ??

・唐松岳【データ】
【山名・異名・由来】
・唐松岳(からまつだけ)

【所在地】
・長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市(旧下新川郡宇奈月町)と
の境。大糸線白馬駅の西10キロ。JR大糸線白馬駅からバス八方、
ゴンドラ・リフト乗り継ぎ、さらに歩いて4時間30分で唐松岳。二
等三角点(2695.8m)がある。そのほか付近に何もなし。地形図上
には山名と三角点とその標高のみ記載。三角点より東南方向直線約
250mに唐松岳頂上山荘とキャンプ場がある

【名山】
・日本山岳会選定「日本三百名山」(第252番選定):日本百名山以
外に200山を加えたもの。
・岩崎元郎選定「新日本百名山」(第55 番選定)
・清水栄一選定「信州百名山」(第51番番選定)

【位置】国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索
・【唐松岳二等三角点】緯度経度:北緯36度41分14.14秒、東経137
度45分16.78秒

【基準点閲覧】国土地理院「基準点成果等閲覧サービス」から検索
・基準点(三角点):(基準点コード:TR25537062001)(点名:唐松
谷)(冠字選点番号:志 15)(種別等級:二等三角点)(基準点成
果状態:正常(測地系:世界測地系)(緯度経度:緯度 36°41′14.
0453、経度 137°45′16.8471)(標高:2695.80m)(基準点現況状
態:正常 20030722)(所在地:長野県北安曇郡白馬村大字北城字西
山4487−2番地)(点の記図:閲覧可)

【地図】
・2万5千分の1地形図「欅平(富山)」&「白馬町(富山)」(2図
葉名と重なる)。5万分の1地形図「富山−白馬岳」

【山行】
・第5日目:1987年(昭和62)7月30日(木・強風、霧)後立山連
峰唐松岳探訪:1987年(昭和62)7月26日(日)〜8月3日(月)
「新宿駅・千国駅・源長寺・山の神尾根・天狗原・白馬大池・小蓮
華山・白馬岳・天狗の頭・不帰嶮(かえらずのけん)・唐松岳・五
竜岳・鹿島槍ヶ岳・冷池・爺ヶ岳・扇沢出合・信濃大町・松本駅・
新宿駅」:「後立山連峰(千国白馬大池から爺ヶ岳・扇沢)縦走」家
内と同行

【参考】
・「山の伝説・日本アルプス編」青木純二(丁未出版)1930年(昭
和5)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

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