とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼673号 「北陸白山・南龍ヶ馬場のハクサンオオバコ」

【概略】
別山から尾根づたいに北上、南竜山荘は谷を隔ててはるか彼方。油
坂をやっとの思いで下り、登り返してたどりついた湿原。ハクサン
オオバコは木道下で迎えてくれた。まぶしい太陽に汗を拭き拭きテ
ント場へ一目散。ザックを投げ出し大きく背伸び。テントを張って
お茶を飲み安息のひととき…。
・石川県白山市

▼673号 「北陸白山・南龍ヶ馬場のハクサンオオバコ」

【本文】
ハクサンオオバコはその名の通り加賀白山に多くみられるオオバコ
科の唯一の高山植物。とくに南竜ヶ馬場の湿原に群生しているとい
う。

中部地方以北の日本海岸側の高山の山頂近く、雪が遅くまで残るよ
うな湿った斜面の草地に生えています。これは高山植物といっても
北海道にはないといいます。

ハクサンオオバコは花茎がせいぜい15センチと小形、葉もだ円形で
葉柄が短い。葉は全て根元から生え、葉脈が3〜5本でへこんでい
ます。雄しべが長く葯は黒紫色。果実には1個の種子しかないとい
う。

7〜8月淡紫色花を開きますが花の数も少なくまばらなのでオオバ
コの仲間とはとても思えません。根茎は太くかたまりになっている
そうです。

ある年の9月はじめ、九頭竜線勝原(かどはら)駅から入り、三ノ
峰経由で別山から尾根づたいに北上、「油坂の頭」につきました。
今夜のテント場南竜山荘キャンプ場は谷を隔ててはるか彼方に見え
ています。

浮き石の油坂をやっとの思いで下り、登り返してたどりついたアオ
モリトドマツの林に囲まれた湿原。ハクサンオオバコは木道下で迎
えてくれました。

まぶしい太陽に汗を拭き拭きテント場へ一目散。ザックを投げ出し
大きく背伸び。テントを張ってお茶を飲み安息のひとときです。し
かし次の日、白山本峰御前峰では雷と篠突く雨、台風が待っていた
のでした。

・南龍ヶ馬場【データ】
【山名・異名】
・南龍ヶ馬場(みなみりゅうがばんば)

【所在地】
・石川県白山市。最短:JR金沢駅からバス別当出合下車、歩いて
2時間30分で南龍山荘キャンプ場。地形図に南龍ヶ馬場の地名と建
物記号のみ記載。キャンプ場より北東方向直線約200mに南龍山荘
がある。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【南龍ヶ馬場】緯度経度:北緯36度08分01.96秒、東経136度46分2
2.97秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「白山(金沢)」

【山行】
・第5日目:2004年(平成16)9月3日(金・快晴)南龍山荘キャ
ンプ場探訪:2004年(平成16)8月30日(月)夜行〜9月8日(水)
「東京駅・米原駅乗り換え・福井駅・越前大野駅・勝原駅・勝原キ
ャンプ場・カドハラスキー場駐車場・シャクナゲ平・荒島岳・勝原
キャンプ場(泊)・勝原駅前(大野市営バス)鳩ヶ湯・上小池キャ
ンプ場・剣ヶ岩の看板直下ビバーク・三ノ峰避難小屋・南竜山荘キ
ャンプ場(泊)・御前峰・小桜平避難小屋(泊)停滞・山崎旅館(泊)
・瀬女バス停・金沢駅特急はくたか・越後湯沢駅・新幹線・上野
駅」:「北陸「荒島岳・別山・白山御前峰・大汝峰」家内と同行

【参考】
・「植物の世界・2」(朝日新聞社)1994年(平成6)
・「世界の植物・1」(朝日新聞社)1976年(昭和51)
・「牧野新日本植物図鑑」牧野富太郎(北隆館)1974年(昭和49)
・「日本大百科全書・18」(小学館)1988年(昭和63)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

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