とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼670号 「山梨県・鶏冠山と黒川鶏冠山」

【概略】
武田信玄の隠し金山・黒川鶏冠山の他にもうひとつ甲武信ヶ岳近く
の鶏冠山にも広瀬千家、新地平など同様の地名があり、やはり隠し
金山伝説がある。・山梨県甲州市塩山(旧塩山市・黒川鶏冠山・171
6m)と同県山梨市三富(旧東山梨郡三富村・鶏冠山・2115m)

▼670号 「山梨県・鶏冠山と黒川鶏冠山」

【本文】
戦国時代、武田家の隠し金鉱だった黒川金山。甲州金の大半はここ
から掘り出したという。

黒川鶏冠山の東麓渓谷沿いにあり、金の採掘は武田信虎の時代には
じまって信玄のころが最盛期。

一時は塩山の於曽(おぞ)、熊野地区などに金山衆という役人をお
き、金山周辺は女郎などの人家が建ちならび「黒川千軒」といわれ
るほど賑わいをみせたといいます。

いまでも山中には寺屋敷、女郎ゴー、また柳沢川、一ノ瀬川合流点
付近にはおいらん淵などの地名が散在しています。

この山は東方の丹波山村から山頂が鶏のトサカに見えるのでその名
があります。山頂には黒川鶏冠神社の奥宮の祠があってかつては黄
金の神鏡が奉納されていたという。これは産出できなくなった金山
の再興を祈り武田勝頼が奉納したものといいます。

その鶏冠山の北西、甲武信ヶ岳の南側にやはり鶏のとさかに見える
山・鶏冠山(山梨市三富)があります。ここにも信玄隠し金山伝説
があります。こちらにも広瀬千家、新地平など似通った地名が残っ
ています。

・鶏冠山(黒川山)【データ】
【山名・異名】
・鶏冠山(けいかんざん)・黒川山(くろかわやま)。

【山名の由来】
・東の丹波山から見ると山頂が鶏のトサカのように見えるため。

【所在地】
・山梨県甲州市塩山(旧同県塩山市)。中央線塩山駅の北東13キロ。
JR中央本線塩山駅からバス、大菩薩登山口から歩いて5時間30分
で黒川鶏冠山。三等三角点(1710.0m)と写真測量による標高点
(1716m)と鶏冠神社の奥宮ががある。地形図に鶏冠山(黒川山)
の山名で記載。三角点より東方向直線約730mに甲斐金山遺跡黒川
金山がある。

【名山】
・山梨県選定「山梨百名山」(第18選定)

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【標高点】緯度経度:北緯35度47分18.52秒、東経138度50分08.25

・【三等等三角点】緯度経度:北緯35度47分17.55秒、東経138度50
分15.72秒

【基準点閲覧】国土地理院「基準点成果等閲覧サービス」から検索
・基準点(三角点):(基準点コード:TR35338564701)(点名:黒川)
(冠字選点番号:張 7)(種別等級:三等三角点)(基準点成果状
態:正常)(測地系:世界測地系)(緯度経度:緯度 35°47′17.47
3、経度 138°50′15.8471)(標高:1710.04m)(基準点現況状態
:正常 19910501)(所在地:山梨県甲州市大字上萩原字萩原山47
83−2)(点の記図:閲覧可)。(国土地理院「基準点成果等閲覧
サービス」から検索)

【点の記】国土地理院「基準点成果等閲覧サービス」から検索
・(造標:昭和62年7月15日 選点者:服部秀夫)(設置:記載なし
 設置者:記載なし)(観測:昭和62年8月24日 観測者:山中悦
夫)

【地図】
・2万5千分の1地形図「柳沢峠(甲府)」。5万分の1地形図「甲
府−丹波」

【山行】
・第1日目:1983年(昭和57)3月30日(火)黒川鶏冠山探訪:19
83年(昭和57)3月30〜31日(火、水)「黒川鶏冠山・丸川峠・大
菩薩峠・介山荘・裂石・大菩薩峠」:「黒川鶏冠山・大菩薩峠」ファ
ミリー山行

【参考】
・「日本山名事典」徳久球雄ほか(三省堂)2004年(平成4)
・「日本歴史地名大系19・山梨県の地名」(平凡社)1995年(平成7)
・「角川日本地名大辞典19・山梨県」磯貝正義ほか編(角川書店)1
984年(昭和59)
・「甲斐国志」松平定能(まさ)編集の甲斐国四郡の地誌。1814(文
化11年)完成:(「大日本地誌大系全48巻」(雄山閣出版)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
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