とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼666号 「福井県白山山系・三ノ峰の剣ヶ岩」

【概略】
泰澄上人が白山開山の時、千匹の大蛇を南麓の刈込池に封じ込め、
逃げ出さないよう岩の剣を突き刺したという伝説の剣ヶ岩。さらに
朝日が登ると剣ヶ岩の影が刈込池に映るようにしたという。岩のそ
ばの小平地でビバーク。テントから顔を出したら雨上がりの十八夜
の月が輝いていた。
・石川県白山市と福井県大野市との境

▼666号 「福井県白山山系・三ノ峰の剣ヶ岩」

【本文】
白山の別山から南へ三ノ峰付近に剣ヶ岩という岩があります。剣ヶ
岩は泰澄上人が白山開山の時、千匹の大蛇を三ノ峰山麓の刈込池に
封じ込め、逃げ出さないよう岩の剣を突き刺したという伝説の岩。

さらに朝日が登ると剣ヶ岩の影が刈込池の水に映るようにしたとい
う。大蛇は黒金(くろがね・鉄)が大嫌い。もし黒金に触れると体
が腐ってしまうといわれ、蛇たちは剣の影を恐れ、池から出られな
いのだと伝えています。

9月、きょうは勝原キャンプ場を出るときから雨。市営バスで鳩ヶ
湯へ向かい、歩道をエンエン3時間。刈込池付近の登山口から六本
檜、剣ヶ岩付近に着くころは午後4時をまわっていました。

おまけに雨。ダケカンバの根元に小さな平地を見つけました。きょ
うはここでビバークと決めました。すぐ上に剣ヶ岩の看板がありま
す。

暖かいスープにお湯割りのアルコールで体を温めます。食事をすま
してテントの外に出たらナント、いつの間にか雨が上がり満天の星。
居待ち月が昼間のように明るく三ノ峰への稜線を照らしていまし
た。

・剣ヶ峰【データ】
【山名】・
・剣ヶ峰(けんがみね)

【所在地】
・石川県白山市(旧石川郡白峰村)と福井県大野市との境。JR九
頭竜線勝原駅から市営バス鳩ヶ湯下車、歩いて6時間で剣ヶ峰。写
真測量による標高点(1671m)と剣ヶ峰の小看板がある。岩は登山
道から少し離れた崖の下。地形図上には標高点のみ記載。地名なし。
標高点より東方向直線約1150mに三ノ峰避難小屋がある。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【標高点】緯度経度:北緯36度04分57.41秒、東経136度44分35.6


【地図】
・2万5千分の1地形図「白山(金沢)」or「願教寺山(金沢)」(2
図葉名と重なる)

【山行】
・第4日目:2004年(平成16)9月2日(木・雨のち晴れ)白山剣
ヶ岩探訪:2004年(平成16)8月30日(月)夜行〜9月8日(水)
「東京駅・米原駅乗り換え・福井駅・越前大野駅・勝原駅・勝原キ
ャンプ場・カドハラスキー場駐車場・シャクナゲ平・荒島岳・勝原
キャンプ場(泊)・勝原駅前(大野市営バス)鳩ヶ湯・上小池キャ
ンプ場・剣ヶ岩の看板直下ビバーク・三ノ峰避難小屋・南竜山荘キ
ャンプ場(泊)・御前峰・小桜平避難小屋(泊)停滞・山崎旅館(泊)
・瀬女バス停・金沢駅特急はくたか・越後湯沢駅・新幹線・上野
駅」:「荒島岳・別山・白山御前峰・大汝峰」家内と同行

【参考】
・刈込池の大蛇:福井県大野市・幅岸幸代様より
・「仙人の研究」知切光歳(大陸書房)1989年(平成元)
・「日本伝奇伝説大事典」編者・乾勝己ほか(角川書店)1990年(平
成2)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

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