とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼631号 「野山の花・カンアオイ」

【概略】
日だまりハイクで、足元の枯れ葉からカンアオイ(寒葵)のハート
形の葉が出ている。根もとに埋もれて紫の花を咲かせる。冬でも枯
れず青々として、葉の形がアオイに似ているためについた名前とか。
この葉には、日本特産「生きている化石」とか「春の女神」などと
もよばれる「ギフチョウ」が産卵する。
・ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年生草本

▼631号 「野山の花・カンアオイ」

【本文】
冬の山歩きでも温かい日だまりハイク。急に薄暗い樹林に入ります。
足元の枯れ葉からハート形の葉が出ています。カンアオイです。根
もとに埋もれて紫の花を咲かせます。ほんのりとした香り。

カンアオイは寒葵。寒い冬でも枯れず青々として、葉の形がアオイ
に似ているためについた名前とか。ブンブクチャガマ、ナベガンコ
の方言もあるという。

葉につやがあり表面に斑があって観賞用に栽培されたりします。こ
の葉には、日本特産の「生きている化石」とか「春の女神」などと
もよばれる「ギフチョウ」が産卵、孵化した幼虫はこの葉を食べて
育つとか。

かなり以前、珍しく雪が積もる房総半島のほぼ中央の高宕山へ行き
ました。歩く会の50人もの人がゾロゾロ。野草を見つけては立ち止
まり、動物の足あとがあったといっては立ち止まります。

そんな中、見つけたカンアオイ。地味な花が枯れ葉の中に咲いてい
ます。ばったり出会った地元のお婆さんに「マアマア、寒いなか、
こんな所に来なくたってよォ」と笑われました。
・ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年生草本

・カンアオイ【データ】
【参考】
・「四季の道づれ草」邊見泰子著(スキージャーナル)1979年(昭
和54)
・「植物の世界・9」(朝日新聞社)1996年(平成8)
・「世界の植物・6」(朝日新聞社)1977年(昭和52)
・「日本大百科全書・6」(小学館)1985年(昭和60)
・「牧野新日本植物図鑑」牧野富太郎(北隆館)1974年(昭和49)

山岳漫画・ゆ-もぁイラスト・画文ライター
【とよだ 時】ゆ-もぁ-と事務所

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