とよだ 時・山旅漫歩゚民俗画
山の伝承【ひとり画通信】

▼618号「群馬県・上州武尊山トサカ岩」

・【概略】
沖武尊にある御嶽山大神の石碑は、ここを開いた木曽の「御嶽教」
の教祖普寛行者にちなんでいる。沖武尊南東にある剣ヶ峰には普寛
行者の霊神碑も祀られている。これは修行を積んだ行者が亡くなっ
た後、霊神を名のり碑を建てる「御嶽講」独特のものという。
・群馬県片品村と川場村との境

▼618号「群馬県・上州武尊山トサカ岩」

もともとは、その地方の地主神であり、山そのものが神である「ホ
タカ大明神」をまつってあった上州武尊山(2518m)。その神は北ア
ルプス・穂高岳と同じ「穂高見命(ほたかみのみこと)」だそうで
す。

宝高、穂高、保鷹(いずれもホタカ)の字を当てられていたものが
江戸期になって、武尊の山と書かれるようになりました。

ところで武尊山は武尊と書いて「ほたか」と読む。山名地名はホン
トにむずかしいものです。武尊山は岩がたちならぶ意味。武尊山は
通称沖武尊といい、ここに建っている御嶽山大神の石碑は、この山
を開いた木曽の「御嶽教」の教祖普寛(ふかん)行者にちなんでい
ます。

沖武尊南東にある剣ヶ峰には普寛行者の霊神(れいじん)碑も祀ら
れています。これは修行を積んだ行者が亡くなった後、霊神を名の
り碑を建てる「御嶽講」独特のものだそうです。

5月、ガスの中、3つの岩峰が連なる川場剣ヶ峰は通行禁止でした。
展望のきかない笹やぶを開いた雪のまき道を黙々と歩くだけ。

岩峰も過ぎたころ、ガスが晴れてきました。振り返ってみたら、目
の前にトサカ岩が覆いかぶさるように現れてきました。(トサカ岩
は別名剣ヶ峰北峰)

・【データ】
【所在地】
・群馬県利根郡片品村と群馬県利根郡川場村との境。上越線後閑駅
の北東19キロ。JR上越線水上駅からバス武尊橋停留所下車、歩い
て7時間で川場剣ヶ峰。写真測量による標高点(2083m・標石はな
い)がある。地形図に山名と標高点の標高の記載あり。標高点より
南東方290mに前武尊がある。

【位置】
・標高点:【緯度経度】北緯36度47分31.23秒、東経139度08分39.48
秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「鎌田(日光)」(国土地理院「地図閲覧サ
ービス」から検索)。

【山行】
・第2日:1992年(平成4)5月24日(日・晴れ)上州武尊川場剣
ヶ峰探訪

【参考】
・「日本歴史地名大系10・群馬」(平凡社)1987年(昭和62)
・「角川日本地名大辞典10・群馬県」井上定幸ほか編(角川書店)1
988年(昭和63)

山岳漫画・ゆ-もぁイラスト・画文ライター
【とよだ 時】ゆ-もぁ-と事務所

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