とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼595号 「丹沢・尊仏の土平の野宿」

【概略】
塔ノ岳の西方に「尊仏の土平」という所がある。昔、尊仏さんのお
祭りには、ここを通り尊仏岩に登っていったという。ある秋、この
広い河原で野宿の訓練をした。夕方にどしゃ降りだった天気もみる
みる満天の星空になり二十一夜の月が輝き出した。ヘッドランプの
いらない河原を歩きまわった。
・神奈川県山北町

▼595号 「丹沢・尊仏の土平の野宿」

【本文】
神奈川県丹沢の塔ノ岳の西方に尊仏の土平という所があります。土
平のこの「ど」は沢や谷が合流する地点をいう登山用語だとか。谷
川には土合の地名もあります。

昔、塔ノ岳にあった尊仏岩の尊仏さんのお祭りには、いまの足柄上
郡山北町玄倉や寄集落からここを通り塔ノ岳に登っていったものと
いう。

ある年の秋、物好きにもこの広い河原で野宿の訓練をしました。雨
の予報も何とか持ちこたえましたが、夕方になってからどしゃ降り
になってしまいました。

テント用のフライを張って屋根にしたものの、雨が吹き込み膝元に
川ができるしまつ。やがて小やみになったとたん、箒で掃いたよう
に雲がとれ、満天の星空に「二十一夜」の月が輝き出しました。

二十一夜は概ね女性の月待ち講で如意輪観音(にょいりんかんのん)
の掛け軸を掛け、二十一夜塔を建てる所もあるという。

こうなればアルコールの味も違ってくるというもの。ヘッドランプ
のいらない位に月光で明るく照らされた河原を歩きまわりました。

・【データ】
【所在地】
・神奈川県足柄上郡山北町。小田急新松田駅からバス玄倉停留所下
車、さらに歩いて4時間で尊仏の土平。付近に何もなし。地形図上
に鍋割り沢の文字のみ記載。付近に何も記載なし。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【尊仏の土平】緯度経度:北緯35度27分17.28秒、東経139度08分3
2.6秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「大山(東京)」

【山行】
・第1日:2002年(平成14)10月26日(土・晴れ)尊仏の土平探訪
:2002年(平成14)10月26日(土)〜27日(日)「小田急渋沢駅・
大倉・鍋割山・塔ノ岳・尊仏の土平(野宿)・ユーシンロッジ入り
口・玄倉バス停丹沢湖・新松田駅」:「丹沢・尊仏の土平野宿」

【参考】
・「尊仏2号」栗原祥ほか(さがみの会)1989年(平成1)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
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