山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

▼591号 「北ア・常念登山口烏川林道」

【概略】
蝶ヶ岳と常念の登山口三ツ股は烏川林道の終点。真夏の炎天下林道
を歩いて下山した。途中タクシーに追い抜かれる。山小屋から呼ん
だらしい。冷房のなかで居眠りしている登山者。あのまま駅に横付
けし特急で帰宅するのか。山の余韻に浸る暇もない。
・長野県松本市と安曇野市との境

▼591号 「北ア・常念登山口烏川林道」

【本文】
北アルプス常念山脈のその名も常念岳や蝶ヶ岳方面から三ツ股に下
山します。そこから間もなく舗装になり、ゲートをくぐると立派な
駐車場があります。

常念岳と蝶ヶ岳の間から流れ出し、やがて烏川にそそぐ本沢に沿っ
た烏川林道の終点です。登山者ははマイカー以外でもタクシーを利
用してここまできます。

林道は地形が急傾斜のため、何回も大きくピンカーブしています。
三ツ股から常念岳など山頂までの長さより、林道は3倍の距離があ
ります。

真夏の炎天下にこの林道を歩いてみました。あまりの暑さに雨傘を
さしますが、アスファルトの照り返しが頭上を抜けずかえって暑い。
それでも我慢しながらテクテクあるきます。

途中、山小屋から呼ばれたであろうタクシーに追い抜かれます。冷
房の効いた車内で登山者たちが居眠りしています。あのまま駅に横
付けし特急で帰宅するんだろうな。

山の余韻もなくいつもの一家団欒の夜を過ごす。今度登るときはヘ
リでも雇うがいい。と、暑さで水ぶくれになった腕をさすりながら
ひがみました。

▼【データ】
【所在地】
・長野県松本市(旧南安曇郡安曇村)と長野県安曇野市(旧南安曇
郡堀金村)との境。JR大糸線穂高駅からタクシー三ツ股。駐車場
とトイレ、ゲート、入山届け箱がある。地形図上には地名と建物記
号のみ記載。付近に何も記載なし。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【三ツ股】緯度経度:北緯36度18分12.24秒、東経137度45分23.87

【地図】
・2万5千分の1地形図「穂高岳(高山)」or「信濃小倉(高山)」(2
図葉名と重なる)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよだ 時】

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