とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼574号 「栃木県・庚申山の眼鏡岩」

【概略】
白い猿の伝説から「猿の浄土」と呼ばれる庚申信仰の総本山庚申山。
奇岩怪石とハシゴや鎖、桟道を降りたり登ったり。岩壁に大穴があ
いているその名も眼鏡岩に突き当たる。長い年月を経た妖怪猿はこ
の岩の眼鏡でもかけてるのでしょうか。
・栃木県日光市

▼574号 「栃木県・庚申山の眼鏡岩」

街道や神社の境内などでよく見かける庚申塔。この庚申信仰の総本
山である栃木県の庚申山(1892m)は、長い年月を経た白い猿がす
んでいたとの伝説から「猿の浄土」と呼ばれています。

江戸の末期には庚申信仰の信者も増えて庚申山「お山廻り」が流行。
1865(慶応元)年には、江戸だけで庚申講に加わる人が3000人もい
たと伝え、わたらせ渓谷鉄道通洞駅付近の宿は大いににぎわったと
いう。

その後も山を紹介する本の出版が続いたせいもあって、信仰登山者
が殺到し、登山道にはいろいろな講中から寄進された石仏や灯篭、
また里程標などが今でもズラリとならんでいます。

庚申山の山頂へは、直接行けるコースがあるため庚申山荘経由で、
このコースに寄らずに登る人も多い。

ある夏、「日刊スポーツ」に連載している石丸哲也氏の取材に同行
しました。一の鳥居から山道に入り鏡岩や夫婦蛙岩など伝説にいろ
どられた旧跡や岩などがあらわれます。

やがて猿田彦神社跡で「お山廻り」のコースに入ります。お山廻り
コースは奇岩怪石の間のハシゴや鎖、桟道を降りたり登ったり。迷
いやすい崩壊地を急下降、「鬼のひげすり」という狭い岩の間をす
り抜け、変化に富んだコース。

突然突き当たる岩壁に大きな穴があいているところに出ました。眼
鏡岩とよばれるものでなるほど大穴が三つ小さな穴がいくつかなら
んでいます。

登山道はそのひとつに穴を利用して岩壁の先に通じています。うま
いところ利用したものと感心しました。

しかし、こんな眼鏡をつけた妖怪猿は一体いくつ目を持っていたの
でしょうか。この岩の付近はコウシンソウの自生地として有名です。

・【データ】
【所在地】
・栃木県日光市(旧上都賀郡足尾町)。わたらせ渓谷鉄道通同駅の
北西6キロ。わたらせ渓谷鉄道通胴駅からタクシー・銀山平から3
時間20分で眼鏡岩コウシンソウ自生地付近。付近に何もなし。地形
図上にはコウシンソウ自生地の文字と名所記号のみ記載。付近に何
も記載なし。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【眼鏡岩コウシンソウ自生地付近】緯度経度:北緯36度40分21.3
秒、東経139度22分1.65秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「皇海山(日光)」

【山行】
・第2日:2001年(平成13)年8月6日(日・くもり)庚申山探訪
:2001年(平成13)年8月5日(土)〜6日(日)「板橋駅・車・銀
山平・ゲート手前の広場に幕営・一ノ鳥居・鏡岩・仁王門・鬼のひ
げすり・庚申の碑・日天月天のホコラ・岩戸庚申・庚申山・庚申山
荘・一ノ鳥居・銀山平駐車場・猿田彦神社・王子駅」:「庚申山」

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
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