とよた 時・山のゆ-もぁ-と(イラスト)
山旅漫歩゚
【ひとり画通信】

▼566号 「南ア・荒川五山?」

【概略】
南アルプスに荒川三山がある。さらに塩見岳の北側にも北荒川岳が
ある。その上、塩見岳も昔は荒川岳と呼ばれていた。それでは同じ
山域に荒川岳が五山があることになりどうも具合が悪い。そこで、
真ん中の荒川岳(塩見岳)を古くからふもとの村で使われていた塩
見岳の名に統一したという。
・長野県伊那市と静岡県静岡市との境

▼566号 「南ア・荒川五山?」

【本文】
南アルプスの荒川三山(前岳・中岳・東岳)は有名ですが、そこか
ら北方に離れた塩見岳の北側にも北荒川岳があります。それでは荒
川四山か?

いやいや塩見岳も昔は荒川岳と呼ばれていたというから、なおこん
がらかってきます。その名は塩見岳の北側から突き上げる川の名か
らきているという。

長野県側天竜川に流れ込む三峰川。その支流が荒川で、さらに南荒
川、北荒川に分かれます。南荒川の源頭にある山が塩見岳。そして
北荒川が突き上げる山が北荒川岳。

しかし、同じ山域に荒川岳が五山あったのではどうも具合が悪い。
また一方、塩見岳を間ノ岳と呼ぶ所があり、これも白根三山に間ノ
岳があってまぎらわしい。

そこでいまのように、塩見岳である荒川岳を古くからふもとの村で
使われていた「塩見岳」にするべく名前を統一したという。

大正初めのことだったそうです。それにしても北荒川岳は北の隅に
ぽつんと一山、寂しそうではあります。

・【データ】
【所在地】
・長野県伊那市長谷(旧上伊那郡長谷村)と静岡県静岡市との境。
飯田線駒ヶ根駅の南東28キロ。中央本線甲府駅から広河原バス停
留所スーパー林道リムジンバス乗り換え北沢峠下車、仙丈ヶ岳・仙
塩尾根・安倍荒倉岳から4時間で北荒川岳。三等三角点(2697.6m)
がある。地形図に山名と標高のみ記載。付近に何も記載なし。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【三等三角点】緯度経度:北緯35度35分40.9秒、東経138度11
分40.33秒

【基準点閲覧】国土地理院「基準点成果等閲覧サービス」から検索
・基準点(三角点):(基準点コード:TR35338310501)(点名:伊
那荒倉)(冠字選点番号:字 34)(種別等級:三等三角点)(基準
点成果状態:正常)(測地系:世界測地系)(緯度経度:緯度 35°35
′40.8979、経度 138°11′40.3201)(標高:2697.58m)(基準
点現況状態:報告なし 00000000)(所在地:長野県伊那市)(点の
記図閲覧:×)。

・【点の記】
・閲覧不可

【地図】
・2万5千分の1地形図「間ノ岳(甲府)」。5万分の1地形図「甲
府−大河原」

【山行】
・第4日目:1986年(昭和61)年8月16日:1986年(昭和61)
8月13日〜17日「新宿駅・甲府駅・広河原バス停・北沢峠・仙丈
ヶ岳・仙塩尾根・熊ノ平・安倍荒倉岳・北荒川岳・蝙蝠岳・塩見岳
・三伏峠・塩川小屋・伊那大島駅・辰野駅・新宿駅:「南ア・仙丈
ヶ岳・三峰岳・蝙蝠岳・塩見岳・三伏峠縦走」東京野歩路会山行


【参考文献】
・「信州山岳百科・2」(信濃毎日新聞社編)1983年(昭和58)
・「角川日本地名大辞典20・長野県」市川健夫ほか編(角川書店)
1990年(平成2)
・「角川日本地名大辞典22・静岡県」小和田哲男ほか編(角川書店)
1982年(昭和57)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
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