山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅イラスト通信【ひとり画展】とよだ 時

▼555号 「八ヶ岳・阿弥陀岳・御小屋山」

【概略】
9月中旬、行者小屋前にテントを張りっぱなしにして阿弥陀岳から
地図上の御小屋山、その先の神社と諏訪神社奥社を訪ねた。途中の
不動清水ではカモシカとにらめっこ。しかしその先の神社や諏訪奥
社はキノコ捕りをしていた地元の人に聞いても分からずじまい。詰
めの甘さをしみじみ痛感。
・長野県茅野市と原村との境。

▼555号 「八ヶ岳・阿弥陀岳・御小屋山」

【本文】
八ヶ岳の主峰赤岳の西にそびえる阿弥陀岳山頂には、二十数基の石
仏がならんでいます。ここも山岳修行道場の一峰。その前山といわ
れるのが御小屋山(2136.7m)で、阿弥陀岳、赤岳はその奥ノ院に
あたります。

とくに御小屋山は、御柱山ともいい、諏訪大社の御柱祭の神木の切
り出す山だそうです。そのためか地図を見ると諏訪大社上社、御小
屋山、阿弥陀岳、赤岳は一直線上にならんだ位置になっています。

9月中旬、赤岳直下の行者小屋前にテントを張りっぱなしにして阿
弥陀岳から地図上の御小屋山、その先の神社と諏訪神社奥社を訪ね
ました。阿弥陀岳では以前所属していた社会人の山岳会のパーティ
ーとバッタリ出会いました。

そこから岩場を下り御小屋山に向かいます。途中の不動清水ではカ
モシカとにらめっこになりました。といっても相手にしていない様
子で、早くもやぶの向こうに姿を消してしまいます。

しかしその先の神社や諏訪奥社が分かりません。地元の人に聞いて
もとうとう分からずじまい。こんどはいつ来られるか。詰めの甘さ
をしみじみ痛感しています。

▼【データ】
【所在地】
・長野県茅野市と原村との境。JR中央線茅野駅からバス、美濃戸
口終点から歩いて3時間半で御小屋山。三等三角点(2136.7m)が
ある。そのほか付近に何もなし。地形図上には標高数字のみ記載。
山名記載なし。付近に何も記載なし。

【位置】(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
・【等三角点】緯度経度:北緯35度58分25.96秒、東経138度19分53.
38秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「八ヶ岳西部(甲府)」。5万分の1地形図
「甲府−八ヶ岳」

【参考】
・「角川日本地名大辞典20・長野県」(角川書店)1991年(平成3)
・『信州山岳百科・3』(信濃毎日新聞社)1983年(昭和58)
・「新日本山岳誌」日本山岳会(ナカニシヤ出版)2005年(平成17)
・「日本山岳ルーツ大辞典」村石利夫(竹書房)1997年(平成9)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
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