とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼457号 「房総・石射太郎山の餌付け小屋」

【概略】
高宕山の展望台・石射太郎山。かつてハイカーに野猿の餌付けを見
せてくれていました。そのころひとりの山キチの女の子が餌付け小
屋に泊まったという。寝袋にもぐり込んだが夜中、野猿たちの「運
動会」。一晩中寝られなかったという。若かりし頃のわが家のヤマ
ノカミの武勇伝です。
・千葉県富津市と君津市の境

▼457号 「房総・石射太郎山の餌付け小屋」

【本文】
野生のニホンザルの群が国の天然記念物に指定されている高宕山。
その展望台・石射太郎山は岩峰を持つ山で、林道高宕線の六地蔵か
ら高宕山に至る途中にあります。

ここの岩は大正時代まで建築に利用されていていまも石切場が残っ
ています。

300年くらい以前、伊豆から石切職人がやって来て、本格的に石の
生産が行われていましたが、関東大震災で石切場が崩壊し、それか
らは石の切り出しは中止してしまったという。

展望台には小さな小屋があって、かつては野猿の遊び場所になって
いました。以前は地元の人たちが豆や麦などをまいて餌付けをして
いて、ハイカーが来ると猿たちを呼んでくれ見せてくれていました。

猿たちは人間と目を合わせると怖がるため、猿の目を見ないよう注
意などしてくれていました。

そのころ、ひとりの山キチの女の子がたった一人でこの餌付け小屋
に泊まったという。寝袋にもぐり込んでいると、夜中に突然ガタガ
タ小屋がゆれだしました。

目を開けてみるとこわれた天井の穴から野猿がのぞきながら騒いで
います。それからというもの猿たちの「運動会」がはじまり、一晩
中寝られなかったという。若かりしころのわが家のヤマノカミの武
勇伝でありました。

▼石射太郎山【データ】
【山名】石射太郎山(いしいたろうやま)。
・【異名、由来】:大男石射太郎が石を弓で射たという伝説山

【所在地】
・千葉県富津市と君津市との境。JR内房線木更津駅からバス、植
畑上郷バス停から1時間10分で石射太郎山。地形図に山名なし標
高なし。(推定標高258m)

【位置】
・【石射太郎山】緯度経度:北緯35度12分49.8秒、東経139度59
分6.28秒)(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検
索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「鬼泪山(横須賀)」

【山行】
・日帰り:1996年(平成8)3月10日(日・快晴)房総石射太郎山
探訪:「千葉駅・姉ヶ崎駅(クルマ)・三島神社・登山口・石射太郎
・高宕観音・三島神社・森林会館で打ち合わせ・車・稲毛駅・中山
駅」:「高宕山歩く会打ち合わせ」

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

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山旅イラスト【ひとり画通信】
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