とよだ 時・山のゆ-もぁ-と(イラスト)
山旅漫歩゚【ひとり画通信】

▼450号 「北八つ・双子池と大太法師」

【概略】
大男ダイダラボッチが、八ヶ岳を八つに砕いたのを見て八ヶ岳の妹
蓼科山が泣き出しました。うるさいと怒った大男は蓼科山を諏訪湖
に放り込んでやると、持ち上げようとしたがあまり重いので足が地
面にめり込んでしまいました。そこに水が溜まって出来たのが双子
池だという伝説があります。・長野県佐久穂町

▼450号 「北八つ・双子池と大太法師」

【本文】
長野県北八ヶ岳にある双子池の伝説です。昔、八ヶ岳と蓼科山は兄
妹だったという。昔このあたりに、大男デエラン坊が住んでいまし
た。

そのころ、近くの浅間山が爆発を起こし、大岩を吹き上げ、爆発す
るたびに浅間山が大きくなっていきます。

それを見て大男デエラン坊は腹をたて、「こら、浅間山ッ。ゴォー
ゴォーとうるさいぞ。お前ばかり大きくなりやがってッ。その岩を
使って八ヶ岳を富士山より高くしてやろう」と、吹き出す岩を藤づ
るのもっこに詰めて、八ヶ岳の上にぶちまけ始めました。

驚いたのは八ヶ岳です。頭の上に土や岩が降ってくるから八ヶ岳は
「頭が重てえよォ、頭が重てえよォ」と泣き叫びます。「いくじな
しめ、それなら軽くしてやる」と、こんどは山をけ散らし、頭を八
つに砕いてしまった。

それを見た妹の蓼科山は、兄さんがかわいそうだと泣き出します。
「泣くなッ、それならお前を諏訪湖に放り出してやるッ」。

大男は、蓼科山を抱きかかえましたが、その重いこと。両足が地面
にめり込み穴が二つできました。そこに水がたまり池になったのが
双子池なのだというのです。

双子池は、蓼科山と北横岳の間のくぼ地にできた二つの池。静かに
寄せる波の中にサンショウウオがゆったりと浮いています。

★双子池【データ】
【池名】
・【異名、由来】:与七郎とお染伝説。デーランボウの足あと伝説。

【所在地】
・長野県南佐久郡佐久穂町(旧南佐久郡八千穂村)。JR中央線茅
野駅からバス、竜源橋から歩いて3時間15分で双子池。地形図に
双子池と双子池ヒュッテの文字の記載あり。

【位置】国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索
・【双子池】緯度経度:北緯36度05分54.52秒、東経138度19分
54.21秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「蓼科山(長野)」

【山行】
・第1日目:1979年(昭和54)7月30日(月・晴れ)1979年(昭和5
4)7月30日(月)〜8月3日(金)「新宿駅・茅野駅・竜源橋・大河
原峠・双子池・横岳・坪庭・縞枯山・茶臼山・麦草峠・白駒池・高
見石小屋・中山峠・黒百合平・稲子湯・小海駅・野辺山駅・飯森山
・小淵沢駅・新宿駅」:ファミリー山行

【参考】
・「信州百名山」清水栄一(桐原書店)1990年(平成2)
・「日本伝説大系・7」長野担当・岡部由文(みずうみ書房)1982
年(昭和57)
・「日本の民話・自然の精霊」(角川書店)1974年(昭和49)

山岳漫画・ゆ-もぁイラスト・画文ライター
【とよだ 時】ゆ-もぁ-と事務所

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