山の歴史と伝承に遊ぶ 【ひとり画ってん】

山旅通信【ひとり画展】とよだ 時

▼390号 「長野県・美ケ原茶臼山のご来光」

【概略】
美ヶ原が一望できる扉峠北側の茶臼山。山名はその形が茶をひく臼
に似ているからという。暗いうちにロッジを出てご来光を見に行っ
たら先客が乾杯中。そのうちこちらにも缶ビールがまわってきまし
た。。なんだか分からないけど乾杯しました。
・長野県松本市と長和町(旧小県郡和田村)との境

▼390号 「長野県・美ケ原茶臼山のご来光」

【本文】
各地に茶臼山・茶臼岳という名の山も多く目につきます。「日本山
名事典」(三省堂)で調べたら、60座もありました。

ここ長野県美ヶ原の南にある茶臼山もご多分にもれず山の形が茶を
ひく臼に似ているからという。

ある8月、友人の立山さん一家と両家族総連れ?で中央本線岡谷駅
からタクシーに乗り、高ボッチ山経由扉温泉、美ヶ原コースを3泊
4日の山行としゃれました。

きょうは扉峠北側の茶臼山ハイランドロッジ泊まり。夕食をとった
あと松本市の夜景を見に近くの展望台まで行きます。出かけようと
したら6歳の息子が見あたりません。

あちこち探すうち夜景を見に行った行列が帰ってきます。暗闇の中、
学生たちの先頭に小さな影。ナント息子です。学生たちと仲良くな
り大話をしながら帰ってきました。ホッ!。

近くに美ヶ原が一望できる茶臼山があります。翌朝、早く暗いうち
にロッジを出てご来光を見に行くことにしました。立山さん一家は
まだ寝ています。

どうやら快晴らしい。ヘッドランプを頼りに岩を登り茶臼山山頂へ
着きました。闇にうごめく人の影。もう先客がいるのです。次第に
地平線の一角が明るくなり大きな太陽が登ってきました。一斉に歓
声があがります。

夕べの学生が乾杯をはじめました。するとこちらにも缶ビールがま
わってきました。??なんだか分からないけど乾杯をしました。覚
えていてくれたのでしょうね。

▼美ヶ原茶臼山【データ】
【所在地】
・長野県松本市と長野県小県郡長和町(旧小県郡和田村)との境。
JR中央本線松本駅からバス・扉山荘から1時間40分で茶臼山。写
真測量による標高点(2006m)がある。地形図上には山名と標高点
記号とその標高のみ記載。標高点より西方向直線約250mに茶臼山
ハイランドロッジがある(地形図には建物記号のみ記載)。

【位置】
・【標高点】緯度経度:北緯36度12分14.8秒、東経138度07分36.7
秒(国土地理院「地図閲覧サービス」から検索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「山辺(長野)」or「和田(長野)」(2図葉
名と重なる)

【山行】
・某年8月6日茶臼山ご来光

【参考】
・「日本山名事典」徳久球雄ほか(三省堂)2004年(平成4)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよだ 時】

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山旅イラスト【ひとり画展通信】
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