とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼365号「富士山・日蓮上人伝説」

【概略】
昔から言い伝えられている日蓮の富士山登山説。『日蓮大士眞実傳』
や「本化高祖年譜」、「甲斐国志」などにも掲載されているという。
明治の廃仏棄釈で五合目の経ヶ岳の建造物は壊されたが、昭和27年
に再建。いまは八角堂と上人像、姥ヶ懐に修行あとのお堂がある。
・山梨県富士吉田市

▼365号「富士山・日蓮上人伝説」

【本文】
富士山五合目佐藤小屋上八角堂わきに日蓮上人のお経を持った像が
建っています。日蓮は鎌倉時代中期に富士山に登ったといいます。

いい伝えではいまの山梨県富士吉田市の塩谷平内右衛門の案内で五
合五勺まで登り「姥ヶ懐」という岩穴にこもり修行、自筆のお経を
ある経ヶ岳に埋めたとされています。

『日蓮大士眞実傳』に「信者十人ばかりを案内として。富士に登山
なし給ひ。時に天晴(そらはれ)風静(しづか)にして。十三州は
一望の眼下に遮り。誠に閻浮無双(ねんぷぶそう)の名山なりと賞
嘆なし給ひ。兼ねて書写ありし法華経一部を。山の半服に埋め巌石
の上に座して。暫時御経あそばし給ひける。其地(そのところ)経
ヶ嶽とて。その古蹟をとどむ。此(これ)末法(まっぽう)萬年広
布の基(もとゐ)を堅めんとの。祖意(みこころ)なりといひ傳ふ」
とあります。

その他「本化高祖年譜」、「甲斐国志」などにも日蓮が富士登山が掲
載されています。明治の廃仏棄釈で建造物は壊されましたが、いま
あるのは昭和27年に再建されたものだそうです。

▼経ヶ岳姥ヶ懐【データ】
【所在地】
・山梨県富士吉田市。富士急行富士吉田駅から歩いて6時間で五合
目佐藤小屋、15分で経ヶ岳。三等三角点(2386.1m)がある。周辺
に姥ヶ懐、八角堂がある。地形図に三角点の標高のみ記載、山名な
し。付近に何も記載なし。

【位置】
・【三角点】北緯35度23分8.42秒、東経138度44分52.22秒(電子国
土ポータルWebシステムから検索)

【基準点の詳細】
・基準点(三角点):(基準点コード:TR35338065001)(点名:不浄
ヶ岳)(冠字選点番号:八 68)(種別等級:三等三角点)(基準点
成果状態:正常)(地形図:甲府−山中湖)(測地系:世界測地系)
(緯度経度:緯度 35°23′08.4316、経度 138°44′52.202)(標
高:2386.13 m)(基準点現況状態:報告なし 00000000)(所在地
:記載なし)(点の記図閲覧:×)(国土地理院「基準点成果等閲覧
サービス」から検索)

【点の記】
・閲覧不可

▼【地図】
・2万5千分の1地形図「富士山(甲府)」と「須走(甲府)」(2図
葉名と重なる)。5万分の1地形図「甲府−山中湖」

【山行】
・第1日目:1987年(昭和62)8月12日(水・晴れ)経ヶ岳伝説の
石碑【1987年(昭和62)8月12日(水・晴れ)〜13日(木・快晴)「新
宿駅・大月駅・富士吉田駅・馬返し・一合目・二合目・三合目・佐
藤小屋・経ヶ岳・八合目・富士山頂・佐藤小屋・馬返し・大石小屋
・富士吉田駅・大月駅・高尾駅」富士山登山単独行

【参考】
・「日蓮大士眞實傳」
・「甲斐国志」(松平定能(まさ)編集)1814(文化11年):「大日
本地誌大系」(雄山閣)1973年(昭和48)

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