とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼273号 「山梨県金峰山麓・金桜神社裏の野犬」

【概略】
かつては修験道場として金桜神社から金峰山への道はにぎわったと
いう。6月はじめ、金桜神社を訪れ、昔の道をたどりるが道に迷っ
たか、だんだん細くなりついになくなってしまった。仕方なく引き
返す後を、群れをなす野犬たちがいつまでも吠えていた。
・山梨県甲府市

▼273号 「山梨県金峰山麓・金桜神社裏の野犬」

奥秩父の金峰山(きんぷさん)は山梨県甲府市、山梨市、牧丘町(い
まは山梨市)の各所にある金桜神社の山宮。その中でも甲府市御岳
にある金桜神社は、観光バスで大勢の参拝者が訪れます。

かつては修験道場として金桜神社から金峰山への道は人々でにぎわ
いましたがいまは荒廃し、登山者もあまり入らないという。

6月はじめ、茅ヶ岳からホッチ峠を越え金桜神社を訪れました。社
務所でパンフレットを貰うのですが、何が気に入らないのか愛想の
わるい宮司見習いが文句ばかり言っています。

金峰山への登山道を聞きますがどうもはっきりしません。仕方なく
教わったとおりの方角をたどり歩き続けました。最奥の人家に飼わ
れている甲斐犬が、飛びかかりそうな勢いで吠えかかります。

すでに夕方、沢すじにテントを張り一泊。翌日は雨。雨具をつけて
歩くが、だんだん道が細くなりついになくなってしまいました。2、
30m先に大きな猟犬を中心にした野良犬が群れをなしています。

雨がやみ雨具を脱いでいると小さな野犬がそばを通りかかり、オシ
ッコをもらすほどビビリながら群れの中に逃げ込みます。みんな飼
い主に捨てられた犬たちでしょうか。

群をつくった野犬にウロウロされてはかないません。人家でどう猛
な甲斐犬を飼うのもわかります。

きょうは甲府側から登るのはあきらめて、バスで甲府へ出て小淵沢
から小海線に乗り、川上駅から川端下に入り、金峰山をめざそうと
決めました。

もとの道をたどる途中、離れたやぶの中でさっきの子犬がいつまで
も吠えていました。それにしても彼の宮司見習いさん、自分の教え
たあとのこと気にならないでしょうか。

▼【データ】
【山名・地名】
・【異名、由来】:などの説がある。

【所在地】
・山梨県甲府市御岳町。JR中央本線甲府駅からバス、金桜神社下
車。地形図に神社名と建物記号のみ記載。ほかに何も記入なし。

【ご利益】
・【金桜神社】:金の成る木の金桜・厄よけ・金運の水晶護符

【位置】
・【金桜神社】緯度経度:北緯35度46分9.96秒、東経138度33
分21.55秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検
索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「茅ヶ岳(甲府)」

【山行】金桜神社・奥秩父縦走
・第1日目:1994年(平成6)6月23日(木・くもり)探訪:1994年
(平成6)6月23日(木)〜27日(月)「新宿駅・韮崎駅・タクシー東大
宇宙線研究所・茅ヶ岳・饅頭峠・金桜神社・甲府駅・小淵沢駅・信
濃川上駅・川端下・廻り目平・金峰山・朝日岳・大弛峠・国師ヶ岳
・天狗岩・千曲川源流の碑・甲武信岳・荒川源流・十文字峠・四里
観音・一里観音・栃本関所跡・秩父湖・三峰駅・お花畑駅・西武秩
父駅・池袋駅」】:単独山行

【参考】
・「角川日本地名大辞典19・山梨県」磯貝正義ほか編(角川書店)1
984年(昭和59)

【とよだ 時】 山と田園風物漫画
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 (主に画文著作で活動)
【ゆ-もぁ-と】事務所
山のはがき画の会

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山旅イラスト【ひとり画通信】
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