とよだ 時 「山の伝説伝承」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼268号「道志の山・上野原市秋山の二十六夜山」

【概略】
決まった月例の夜、飲食しながら月の出を待つ「月待ち」。二十六
夜山も月を崇敬する信仰のひとつです。村人はここに集まり月を見
ながら病気、災害よけと養蚕の豊作を願ったという。浜沢集落の説
明板に、山頂の二十六夜塔は明治22年旧暦7月に建てられたものだ
とある。
・山梨県上野原市

▼268号「道志の山・上野原市秋山の二十六夜山」

かつて農村には決まった月齢の夜、村のお堂などにご馳走を持って
集まり飲食しながら月の出を待つ「月待」という行事がありました。
その月を拝むと幸運を得るとする講です。

よく道ばたに見かける月待の塔はこうした講中が建立したもので
す。これは月崇拝の信仰と仏教が習合したもので、平安時代から盛
んになったといいます。

ここ山梨県上野原市(旧南都留郡秋山村)にある二十六夜山(972m)
も月を崇敬する信仰のひとつです。山道から分かれて山頂へ達する
3分ほど手前の広場に塔が建っています。、ここは東側が開けてい
ます。

村人は広場に集まり月を見ながら病気、災害よけと養蚕の豊作を願
ったという。浜沢集落側のバス停の登山口には説明板があって、山
の二十六夜塔は1889年(明治22)旧暦7月に建てられたものだとあ
ります。

その時の趣意書には、「藍膳明王ハ、万民ノ諸悪災害ヲ防御シ且ツ
養蚕ノ守護神ニシテ信シテ験アルハ弁ヲ俟スシテ人ノ知ル処ナリ。
而ルニ我国養蚕ハ日ニ月ニ盛大シ是全ク□業ヲ等閑スルナカレト欲
ス…毎年祭日旧三月九月二十六日と定ム」とあり、養蚕の神である
としています。

また下尾崎側登山口にも説明板があって、それには旧正月と7月の
26日の夜半に月の出を待つ…とあります。

▼【データ】
【所在地】
・山梨県上野原市(旧南都留郡秋山村) JR中央本線上野原駅からバ
ス、浜沢から歩いて2時間で二十六夜山。三等三角点(971.8m)と二
十六夜塔がある。そのほかは何もなし。地形図に山名と三角点の標
高のみ記載。付近に何も記載なし。

【名山】
・田中澄江選定(1995年)「新・花の百名山」(第45番)

【位置】
・【三等三角点】緯度経度:北緯35度33分56.98秒、東経139度02
分38.85秒(電子国土ポータルWebシステムから検索)

【基準点の詳細】
・基準点(三角点):(基準点コード:TR35339207301)(点名:高
が子)(冠字選点番号:荒 59)(種別等級:三等三角点)(基準点
成果状態:正常)(地形図:東京−上野原)(測地系:世界測地系)
(緯度経度:緯度 35°33′56.9844、経度 139°02′38.8459)
(標高:971.81m)(基準点現況状態:露出 20020618)(所在地:
記載なし)(点の記図閲覧:×)(国土地理院「基準点成果等閲覧サ
ービス」から検索)

・【点の記】
・閲覧不可

【地図】
・2万5千分の1地形図「大室山(東京)」。5万分の1地形図「東
京−上野原」

【山行】道志・上野原市秋山二十六夜山
・日帰り:1994年(平成6)2月27日(日・晴れ):「新宿駅・高尾駅
・上野原駅・バス浜沢下車・秋山二十六夜山(972m)・寺下峠・梁
川駅・高尾駅・お茶の水駅・本八幡駅:家内と同行

【参考】
・「浜沢集落看板立て札」
・「日本山名事典」徳久球雄ほか(三省堂)2004年(平成16)

【とよだ 時】 山と田園風物漫画
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 (主に画文著作で活動)
【ゆ-もぁ-と】事務所
山のはがき画の会

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山旅イラスト【ひとり画通信】
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