とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼170号「南ア・光岳寸又川左岸林道のカモシカ」

【概略】
光岳から寸又川林道を寸又峡温泉まで、ジリジリの暑さの炎天下を
ひたすら歩く。と、カモシカが林道でこちらをうかがっている。3
m位に近づいたとき、突然フシュッと鼻を鳴らして谷底深く、川へ
落ちるあの急な崖に身をひるがえした。ただただ呆気にとられての
ぞき込んだ。
・静岡県本川根町

▼170号「南ア・光岳寸又川左岸林道のカモシカ」

南アルプス南部の光岳(てかりだけ・2591m)から、加加森山、池
口山にかけての南面を源とする寸又川(すまたがわ)は、その長さ
32キロという。大井川支流の中でも最大の川です。

この寸又川の両岸に走るのが寸又川林道。この林道は工事関係者以
外の一般車は通行禁止になっています。

春はヤマザクラ、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の景色のすばらし
いことで有名です。寸又峡温泉はこの景観を満喫できる名所で、寸
又川の川下の旧河床の平坦地にあります。

光岳から寸又峡へ下るには、この林道まで降りてきて、さらに37キ
ロもの道のりがあります。

ある年の夏、光岳小屋前テント場を張りました。朝は2時起き、夕
べの雨はどこへやら満天の星を仰ぎながら朝食?をとりました。林
道にでたころはジリジリの暑さ。炎天下をひたすら歩きます。

と、カモシカが林道にいます。頭を下げ、こちらの様子をうかがっ
ています。3m位に近づいたとき、突然フシュッと鼻を鳴らして身
をひるがえしました。

谷底深く、川へ落ちるあの急な崖を慣れた足どりで下っていく姿に、
ただただ呆気にとられるのでありました。

▼【データ】
【所在地】
・静岡県榛原郡川根本町(旧本川根町(ほんかわねちょう)。大井
川鉄道千頭駅からバス1時間で寸又峡、さらに歩いて5時間で寸又
林道光岳登山口。1988年(昭和63)当時は林道の終点だったが現在
は先に延びている。2009年(平成21)8月現在台風の影響で通行不
能。地形図に光岳への登山道が分岐している。付近に何も記載なし。

【位置】
・【光岳登山口】緯度経度:北緯35度17分56.07秒、東経138度04
分10.69秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検
索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「池口岳(静岡)」(国土地理院「地図閲覧サ
ービス」から検索)

【山行】南ア南部・赤石岳・聖岳・光岳・寸又峡・大日峠縦走
・第5日目:1988年(昭和63)8月7日(日)探訪:1988年(昭和
63)8月3日(水)〜9日(火)「井川駅−畑薙ダム−椹島−赤石岳−
兎岳−茶臼岳−聖岳−光岳−寸又峡−奥泉駅−井川駅−井川ダム−
大日峠−勧業牧場−静岡駅」:単独行

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

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山旅イラスト【ひとり画通信】
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