とよた 時・山岳ゆ-もぁ画
山旅漫歩゚【ひとり画通信】

▼153号「奥多摩・御岳山の伝説大口真神」

【概略】
家の戸口に貼られた狼のお札。大口真神のお札は、火難や盗難よけ
にご利益があるという。東京都奥多摩町の御岳神社や埼玉県の秩父
の三峰神社で配布。狼は大神(おおかみ)に音が通じ、大きく口の
裂けた姿からこんな名前がついたという。日本武尊伝説からんでい
ます。
・東京都青梅市

▼153号「奥多摩・御岳山の伝説大口真神」

関東地方の農山村へ行くと、家の戸口にオオカミの絵を描いたお札
を貼ってあるのを見かけます。大口真神(おおぐちのまがみ)の文
字も印刷してあります。

このお札は、火難や盗難よけにご利益があるといいます。東京都奥
多摩町の御岳(みたけ)神社や埼玉県の秩父の三峰神社で配布して
います。大口の真神とは狼のことだそうです。

オオカミは大神(おおかみ)に音が通じ、大きく口の裂けた姿から
こんな名前がついたという。御岳神社の社伝(1622・元和8年・江
戸初期)には、こんな記述があるそうです。

その昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征のおり、御岳山
に宿陣した時の話だそうです。いまの奥の院あたりまで来た時、見
ると大きな鹿が道をふさいでいます。

日本武尊は邪神の変身見ぬき、ニンニクを投げつけました。ニンニ
クは目に命中し、鹿はたおれましたが山や谷が鳴動し雲霧たちこめ、
一行は道に迷ってしまったという。

この時白いオオカミが現れて道案内、無事御岳山に行けたという。
日本武尊の命令でオオカミは、御岳山の火難盗難よけの守護神にな
ったという。このことにちなみ、人々は神社からオオカミのお札を
もらい、火難盗難よけのため戸口に張るようになったということで
す。

▼【データ】
【所在地】
・東京都青梅市。JR青梅線御岳駅下車バス10分ケ−ブル6分さら
に歩いて20分で御岳神社。写真測量による標高点(929m)と御岳
神社の社殿がある。地形図に山名と標高点の標高と御獄神社の文字、
記念碑の記号の記載あり。標高点より南西方799mに奥ノ院がある。

【ご利益】
・厄徐・延命・長寿・子孫繁栄・五穀豊穣、防火(火伏せ)

【位置】
・神社わき標高点:【緯度経度】北緯35度46分58.25秒、東経139度0
8分58.25秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検
索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「武蔵御岳(東京)」(国土地理院「地図閲
覧サービス」から検索)

【山行】
・日帰り:1976年(昭和51)11月21日(日・晴れ)探訪:御岳駅・
大塚山・御岳・大楢峠・鳩ノ巣・新宿駅」:ファミリー山行

【参考】
・「奥多摩風土記」大館勇吉著(武蔵野郷土史研究会)1975年(昭
和50)
・「山岳宗教史研究叢書8・日光山と関東の修験道」宮田登・宮本
袈裟雄編(名著出版)1979年(昭和54)
・「山岳宗教史研究叢書・17」(修験道史料集1・東日本編)五来重
編(名著出版)1983年(昭和58)
・「全国神社仏閣ご利益小事典」現代神仏研究会編(燃焼社)1993
年(平成5)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよた 時】

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