とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼084号「東北・朝日連峰銀玉水」

大朝日岳の清水は味がよいと聞きます。とりわけ銀玉水はうまいと
評判。7月末、あまりの暑さにへばり気味。鞍部におりてまた登り
はじめたところに銀玉水はありました。コップに水をなみなみとつ
ぎます。のどを通った冷たい水は五臓六腑にしみていった。
・山形県西川町・大江町・朝日町との境

▼084号「東北・朝日連峰銀玉水」

東北山形県にそびえる朝日連峰大朝日岳(1870m)。そこから湧く
清水・金玉(きんぎょく)水、銀玉水は味がよいと聞きます。とり
わけ銀玉水はうまいと評判です。

7月末、山形県朝日町鳥原山から登りはじめました。ことしの暑さ
は特別で、鳥原山までの樹林帯の中を登る時から流れる汗は一通り
ではありません。

とくに鳥原山を過ぎると日光をさえぎるものがなく、あまりの暑さ
にへばり気味。同行者が途中で寝ころぶ始末。仕方なく大朝日岳手
前の小朝日岳にテントを張りました。

赤トンボの群れがやけになれなれしく頭や手に止まります。それに
しても水が残り少ない。前方に大朝日岳。明日は銀玉水。ガマン、
ガマン。

翌日、水ほしさに夜明けを待ちきれずに出発。鞍部におり、また登
りはじめたところに銀玉水はありました。コップに水をなみなみと
つぎます。

のどを通った冷たい水は五臓六腑にしみていきます。大朝日岳のそ
ばの金玉水付近の残雪の水がいったん地下に入ってからここで湧き
出ています。

水筒も満タン、元気を取り戻し大朝日岳への登り道を歩き始めたの
でありました。

▼【データ】
【所在地】
・山形県西村山郡西川町・山形県西村山郡大江町・山形県西村山郡
朝日町との境。JR左沢線寒河江駅バスターミナルからバス、宮宿
待合所からバス乗り継ぎ(当時)、朝日鉱泉下車歩いて4時間45分
で銀玉水。地形図になにも記載なし。

【位置】
・緯度経度:北緯38度16分18.41秒、東経139度56分25.82秒(国
土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「朝日岳(村上)」(国土地理院「地図閲覧
サービス」から検索)

【山行】朝日連峰・鳥海山・月山縦走
・第3日目:1984(昭和59)年8月1日(火・晴れ)探訪:1984(昭
和59)年7月30日(日)〜8月5日(日)「上野駅・山形駅・小朝日岳
・大朝日岳・以東岳・大鳥池・酒田・月山・鳥海山・鉾立・象潟駅
・上野駅」:東京野歩路会

【参考】
・「角川日本地名大辞典6・山形県」誉田慶恩ほか編(角川書店)1
981年(昭和56)

山岳漫画・ゆ-もぁイラスト・画文ライター
【とよだ 時】ゆ-もぁ-と事務所

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