とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼067号「奥多摩・元旦の奥多摩駅」

・【概略】
元旦の奥多摩駅は正月気分。白いえり巻き着物姿の娘さん、和服の
お父さんがゾロゾロ。雁坂峠から縦走してきた汚れた登山服姿は気
がひける。電車の隅っこにそっと腰掛ける。見ると息子も身を小さ
くして座っている。あれ以来、息子は山に行きたがらなくなってし
まった。
・東京都奥多摩町

▼067号「奥多摩・元旦の奥多摩駅」

日原鍾乳洞や雲取山、川苔山、鷹ノ巣山などの登山基地である東京
都の奥多摩駅は青梅線の終点です。駅舎は山小屋風で、日曜、祭日
ともなるとデイバックを背負った中高年のハイカーの人たちがワン
サと押し寄せにぎやかです。

青梅線は1894〜95(明治27〜28)年、青梅鉄道会社が石灰石を運ぶ
ために、立川駅〜日向和田駅間を開通させたもの。

奥多摩駅まで通じたのは1944(昭和19)年で、当時の駅の名も氷川
(ひかわ)駅でした。1971(昭和46)年2月1日に奥多摩駅に改名
しました。

きょうは元旦。中学生だった息子と奥秩父の雁坂峠から縦走。昨夜
は雲取山近くの狼平という、なにやら物騒な名前のところにテント
を張りました。

初日の出を雲取山で見ようと早く起きて、急いで行って見ましたが
曇っていてオジャン。あとは七ツ石山、六ツ石山へと続く石尾根と
呼ぶ長い尾根を駅までだらだら下って歩くだけです。

奥多摩駅はさすがに正月気分。白いえり巻き着物姿の娘さん、和服
のお父さんがゾロゾロ。キッタナイ登山服姿で、4日も風呂に入っ
ていない身には気がひけます。

電車が入ってきました。かんビール片手に座席の隅っこにそっと腰
掛けます。見ると息子も身を小さくして座っています。あれ以来、
息子は山に行きたがらなくなってしまいました。

▼【データ】
【所在地】
・東京都西多摩郡奥多摩町。JR青梅線奥多摩駅。

【位置】
・奥多摩駅:【緯度経度】北緯35度48分34.01秒、東経139度05
分48.8秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)

【地図】
・2万5千分の1地形図「奥多摩湖(東京)」(国土地理院「地図閲
覧サービス」から検索)

【山行】奥秩父縦走
・第4日:1986年(昭和61)1月1日(水・くもり)探訪:1985年
(昭和60)12月29日(日)〜1986年(昭和61)1月1日(水)「塩山駅、
雁峠、笠取山、飛竜山、雲取山、石尾根、奥多摩駅」:専と同行

【参考】
・「日本歴史地名大系13・東京都の地名」(平凡社)2002年(平成14)

山岳漫画・ゆ-もぁイラスト・画文ライター
【とよだ 時】ゆ-もぁ-と事務所

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山旅イラスト【ひとり画通信】
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