とよだ 時 「山の伝承伝説」民俗画
山旅イラスト通信【ひとり画展】

▼047号「奥多摩石尾根・山小屋のブランコ」

【前文】
雲取山山頂から東南にのびる石尾根は、展望もよくJR奥多摩駅ま
で歩けます。
七ッ石山手前の奥多摩小屋前は景色もよく、のんびりとくつろげて
絶好の休憩所です。小屋の前には以前はブランコがありました。
休んでいるとそばで登山者と無愛想な雪道整備の人との言い争いが
はじまっていました。
なにもこんなところでけんかしなくても。遠くで富士山苦笑いして
いました。

▼047号「奥多摩石尾根・山小屋のブランコ」

【本文】
東京都で1番標高の高い雲取山(くもとりやま)。埼玉県三峰神社
方面へとつづく尾根上にある白岩山、妙法ヶ岳とあわせて三峰(み
つみね)というそうです。

そのムカシ修験者たちが「六根ショージョー」ととなえながらこの
三山を三山駆けを行ったところと聞きます。その雲取山山頂から東
南にのびる尾根を石尾根といい、登山者たちはこの長い尾根をJR
奥多摩駅まで歩きます。

雲取山から下り、30分のところ七ッ石山近くにある奥多摩町営の山
小屋には、近くにキャンプ場もあり色とりどりのテントがならびま
す。

小屋の前には以前はブランコがあって、登山者が雲取山からの通り
すがりに一息つくのに絶好のところ。よくブーラブラと遊んでいま
す。

1月、石尾根は一面の雪が太陽に光ってまぶしいくらいです。こわ
れかかった風車をまわしながらブランコ遊びをします。うしろで同
行者が、シャベルで雪道をつくっている人に話しかけました。

その人は答えもせずいきなり「じゃま、じやま」と手で追い払うし
ぐさをしました。「何という無愛想な!」たちまち口ゲンカが始ま
りました。

こんな雄大な景色の中でも人間は仕方のないものですね。遠く雪を
かぶった富士山が笑っていました。

▼【データ】
【所在地】
・東京都西多摩郡奥多摩町。JR青梅線奥多摩町からバス雲取山登
山口、さらに歩いて3時間15分で奥多摩小屋。地形図に奥多摩小屋
の記載あり。

【位置】
・奥多摩小屋:北緯35度50分30.47秒、東経138度56分53.25秒

【地図】
・旧2万5千分の1地形図「雲取山(甲府)

【山行】雲取・鷹ノ巣山
・第2日:1985年(昭和60)1月27日(日)雲取山探訪:1985
年(昭和60)1月26日(土)〜27日(日)「三峰口駅・大輪・三峰
山頂・霧藻ヶ峰・白岩小屋・雲取山荘(泊)・雲取山・奥多摩小屋
・七ツ石山・鷹ノ巣山・六ツ石山・・奥多摩駅」

【参考】
・『角川日本地名大辞典13・東京都』北原進(角川書店)1978年(昭
和53年)

山と田園の画文ライター
イラストレーター・漫画家
【とよだ 時】

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山旅イラスト【ひとり画通信】
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